【村井知事が「撤回」】宮城・名取市への「民間精神科病院」公募案 「県立精神医療センター」を分院として残す考え示す(宮城県「4病院再編構想」)
6日開かれた宮城県議会で、村井知事は自ら打ち出した名取市に「民間・精神科病院」を公募する案を撤回し、現在 名取市にある「県立精神医療センター」を分院として残す考えを、明らかにした。
村井知事の議場発言「民間精神科病院の公募手続きが、十分に理解得られていない現状を踏まえ、年度内の基本合意を進める必要があることから、サテライト案とする方向で具体的に検討を進めていく」
宮城県の「4病院再編構想」では、名取市の「県立精神医療センター」を富谷市に移転させる計画で、村井知事は県南部の医療提供体制を維持するため名取市に新たに「民間の精神科病院」を公募して誘致する考えを打ち出していた。
しかし、村井知事は6日の宮城県議会で「県立精神医療センター」の患者などから反対の声を受け民間公募を撤回し、「精神医療センター」を富谷と名取の2拠点化し、名取には規模や機能を縮小したサテライト=分院として残す方針を示した。
村井知事インタビュー「一番大きいのは患者の声。サテライトで県立の病院が名取に残るとなると基本的には同じスタッフで対応できる。安心が高まるのではないか」
なお、県立の精神科病院の2拠点化で運営コストが増加する見通しで、県では今後 医療関係者からサテライトの規模や機能について協議を進める方針だ。