【震災遺構で火災発生を想定】中浜小学校で消防・救助訓練(宮城・山元町)
山元町の「震災遺構」で来館者が見学中に火災が発生したという想定で、消防・救助訓練が行われた。
山元町にある「震災遺構」中浜小学校。
津波から逃れ屋上に避難した児童や住民90人の命を救った施設として、2020年から一般公開されている。
23日、あぶくま消防本部の関係機関からおよそ50人が参加し、消防・救助訓練が行われた。
訓練は、震度5強の地震により火災が発生したとの想定。
見学中の来館者や施設を案内する語り部が、建物に取り残されたという想定で、始まった。
駆け付けた消防隊は、放水して消火活動をしながら高所作業車を使って取り残された人たちを次々と助け出した。
県の防災ヘリコプターも出動し、ケガ人を吊り上げて搬送した。
あぶくま消防本部・本郷篤志亘理消防署長「語り部さんをはじめとするこういった施設の方の避難誘導であったり、消防隊の活動、その辺の手順をしっかりと確認できた」
宮城県内の消防本部が「震災遺構」で訓練を行うのは、今回が初めてだという。