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ワカメに異変…〝高い海水温〟が発芽に影響「例年より20日遅れ」

2023年10月30日 19:14
ワカメに異変…〝高い海水温〟が発芽に影響「例年より20日遅れ」

宮城・気仙沼でワカメ漁を行う藤田純一さん。早朝から船で向かったのは、湾内に張り巡らせたワカメの養殖棚。そこに「ある異変」が起きていた。

<記者>
 「Q.これは何ですか?」
<ワカメ養殖 藤田純一さん>
 「これはワカメの種ですね」

例年なら、いまの時期はすでに発芽して大きくなっている時期だが、今年はその様子が全く見えない。

【発芽が遅れるワカメ…「海水温」が影響】

<ワカメ養殖 藤田純一さん>
「本来だったらもう4cmくらいになっていなきゃいけないんですけれど、例年より20日ぐらい成長が遅れています」

成長が遅れている理由は「海水温の高さ」。ワカメは海水温が「22℃以下」で発芽するが、今年は黒潮が北上していることなどから、この地域の海水温が例年より5℃ほど高く、最近になってようやく下がり始めたという。

<ワカメ養殖 藤田純一さん>
「種の成長時期が遅れているので、例年だと1月中頃から収穫するんですけど、2月に入ってからかなと思っています」

【収穫時期が遅くなる=生産量が減る懸念】

成長が遅れれば、春までという収穫期間も短くなるため、ワカメの生産量が減ってしまうことが心配されている。

<ワカメ養殖 藤田純一さん>
「人件費であったりコストが年々高くなっているので、単価的にも少しずつ高くなってくれることを願っています」

収穫量の減少に加えて、燃油代の上昇なども重なるなか、生産者にとって不安な日々が続く。

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