卒園生ら400人が閉園セレモニーで「ありがとう」長崎市の桐ノ木保育園 69年の歴史に幕《長崎》
69年間、子どもたちの笑顔を育んできた長崎市の『桐ノ木保育園』。
閉園のセレモニーが行われ、卒園生らが感謝の思いを語りました。
100段あまりの階段の先にある長崎市の『桐ノ木保育園』。
園児たちは、この階段を一生懸命上って園に通いました。
(卒園生)
「(当時は)小さいから階段が一つひとつ大きくて、登ることに時間がかかった。手をつないで登っていた」
レトロな赤い屋根が自慢の『桐ノ木保育園』は、1956年に開園。大浦地区の高台にあり、地域の人にも親しまれてきました。
しかし 建物の老朽化や耐震化の問題で、先月で閉園になり、姉妹園の「大浦保育園」に統合されました。
先月開かれた閉園セレモニーには、園児や保護者、卒園生など400人近くが集まりました。
会場を盛り上げたのは、ランタンフェスティバルなどでおなじみの「変面ショー」。
目の前で移り変わるお面に、子どもたちは大興奮です。
長崎孔子廟に所属し、変面ショーを披露した京介さんは、この園の卒園生です。
年長組は「和太鼓」演奏を披露しました。
担任の橘 咲季さんも、『桐ノ木保育園』で育った1人です。
(橘 咲季先生)
「(セレモニーで)閉園すると実感して寂しい。でも子どもたちを見ていたら、まだ続きそうな気がする。本当に寂しいし、思い出が詰まった保育園なので悲しい。もっとこれから先ものびのびと楽しんで、笑顔いっぱいで過ごしてほしい。成長してほしい」
懐かしい園とも、この日でお別れ。卒園生たちの思い出は尽きません。
(2代で通う親子)
「寂しい。2歳になる前から通い始めて、自分がお世話になった先生もたくさんいる。悲しい」
(卒園生)
「1番の思い出はお泊り保育。みんなでバーベキューをしたり、一緒に寝たことが思い出」
(桐ノ木保育園 長岡 尚子園長)
「69年間この地で、この建物で何事もなく、無事終えることができた」
1505人の子どもたちが巣立った『桐ノ木保育園』。これまでの "ありがとう" の思いを大空へ放ちました。
(全員)
「桐ノ木保育園、ありがとう」