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被爆を伝える “紙芝居”「小さい子にもわかりやすいものを」純心女子高校の6人が制作《長崎》

2025年3月11日 17:15
被爆を伝える “紙芝居”「小さい子にもわかりやすいものを」純心女子高校の6人が制作《長崎》

被爆者の体験や願いを未来につなぐため、NIBが取り組む被爆80年プロジェクト「Pass The BATON」。

高校生による被爆の紙芝居の制作を取材しました。

当時の状況やその後の歩みを “後輩たち” が受け継いでいきます。

上空を横切るB29爆撃機。原爆投下後の溶けた建物も…。

描いたのは、高校生です。

(生徒)
「被爆者の話や、当時の映像とかは見られる機会が多いと思うが、“紙芝居” なら小さい子にもわかりやすいと思うので、頑張っていきたい」


爆心地から約1.4キロ、教職員と生徒あわせて214人が原爆の犠牲となった、当時の長崎純心高等女学校。

紙芝居の制作は、長崎原爆被災者協議会の被爆80年プロジェクトの一環で、高校のグローバルプロジェクトコースの2年生6人が、去年から取り組んでいます。

生徒たちは夏休み、原爆投下前後の純心高校の様子が描かれた文献を読み、紙芝居の台本を作成。

英語訳、イラストと役割を分担し、制作を進めています。

この日は学校の被爆後の歩みを学ぼうと、当時を知る91歳の女性から話を聞きました。


(シスター 山口 キヌエさん(91))
「亡くなった子どもたちのために祈る修道会にしようと。
学校をもう一回立ち上げたのは、原爆で亡くなった子どもたち」

(生徒)
「同じ年代の人たちの様子を知ることができて貴重だったし、この紙芝居を作る上で役立てていきたい」

(生徒)
「戦争の原爆の悲惨さとか、純心ならではの原爆が落ちた前後の話もあるので、いろんな人に読んでほしいと思う」

紙芝居は来月・3月中旬の完成を目指していて、
日本語と英語のナレーションをつけてYouTubeで発信するということです。

最終更新日:2025年3月11日 17:15
    長崎国際テレビのニュース