“太陽光”で温め作るこだわり「チーズケーキ」が自慢 美術館カフェはパリ仕込みの自由を提供《長崎》
芸術を楽しみながら、アイデアが生み出せるひとときを…。
美術館にオープンしたカフェで、フランス修業の腕をふるいます。
佐世保市にある唯一の美術館「島瀬美術センター」。
その一角にあるのが、去年10月オープンした「カフェ ジルべ」です。
(カフェ ジルべ 坂上 次郎 代表)
「来た人には心の変化とか驚きとか、ちょっとした感動を生んでほしい」
オーナーは、佐世保市の坂上 次郎さん 38歳。フランス・パリの飲食店で1年間修業を積み、この店を開きました。
看板商品は「バスクチーズケーキ」。
生地は北海道産のクリームチーズをたっぷり使用したグルテンフリーです。
材料を混ぜたあと必ず行うのが、生地を太陽の光にあてる作業。
(カフェ ジルべ 坂上 次郎 代表)
「日の光を浴びた食べ物が、誰かの口に入ってその人が元気になればいいなという思いや、想像を超えて作るというのがこだわりのひとつ」
太陽の光で数分間 温めることで生地の気泡が消え、なめらかな焼き上がりになるそうです。
(冷川小粹アナウンサー)
「優しい甘さで濃厚。クリームチーズの酸味がそこまで強くなくてとてもおいしい」
店のコンセプトは「感性に栄養を」。
いすやテーブルにもこだわり、デンマークから仕入れました。
カウンターには、お気に入りの色とりどりのカップや皿などが並びます。
そのほとんどが、ヨーロッパ各地で焼かれた陶器。
フランスで面倒を見てくれたという恩人 ジルべイルさんから譲り受けたものも多くあります。
店名も、そのジルベイルさんに由来しています。
(カフェ ジルべ 坂上 次郎 代表)
「器から盛り付けから、もちろん味も、一つひとつを意味があってやるというのが一番勉強になった」
フランスで抱いた「カフェを開く」という夢を、ふるさとで実現させた坂上さん。
先月は佐世保を飛び出し、西海市で行われたイベント「雪浦ウィーク」に出店。
こだわりの陶器を持参し、商品を提供しました。
カフェに訪れた人がおいしいスイーツやコーヒーを楽しみながら、自由なアイデアを生み出せる場所に。
坂上さんはきょうも美術館カフェで、そのひと時を提供しています。
(カフェ ジルべ 坂上 次郎 代表)
「できるだけ自由な場所であってほしい。自由に使ってほしい」