小児がんに向き合う子どもたちと家族 「夢をかなえる旅行」ハウステンボスへ《長崎》
佐世保市のハウステンボスにやってきたのは小児がんに向き合う子どもとその家族。「夢をかなえる旅行」として招待され、笑顔いっぱいの時間を過ごしました。
熊本県から訪れた本田さん一家。
白血病を患っている次女の陽月葉さん6歳は人生で2度目のハウステンボスです。
( 父・貴志さん)
「生まれて半年の時に来た以来、もっといつもはっちゃけている」「楽しいですか」
小児がんの子どもとその家族を旅行に招待する「スマイルスマイルプロジェクト」。
治療を乗り越える原動力にしてほしいと、認定NPO法人「ジャパンハート」が主催し、化粧品や医薬品の販売を行う新日本製薬が協賛しています。
( 新日本製薬後藤 孝洋社長)
「家族と一緒に過ごした時間、これをもう一度次の機会(治療)にと、前に一歩進む機会につながってくれたら」
22日、ハウステンボスに招待されたのは6組の家族、医師や看護師も同行します。
はじめは車いすに乗っていた陽月葉さん。
勢いよく駆けだした先には…大きなブランコが。
お姉ちゃんや妹と、記念撮影です。
2021年10月に体のあざが消えないなどの症状が出た陽月葉さん、その後、白血病の診断を受けます。
1年7か月にわたり抗がん剤治療などを受け、2023年5月に退院。
現在は自宅で薬を服用しながら生活しています。
カメラに緊張していた陽月葉さんですが、時間が経つにつれ、表情も和らいでいきます。
そして、1番楽しみにしていたのが3階建てのメリーゴーラウンドです。
(母・愛美さん)
「髪の毛もなかったり体重も減ったりしていたので元気なのが夢みたい」
久しぶりの家族旅行、陽月葉さんも笑顔です。
(父・貴志さん)
「みんなと揃って遊ぶのがなかなか無かったのでやっとみんな遊べるようになって楽しく過ごせてよかった」
(母・愛美さん)
「その日その日を楽しんでいるように感じるので私たちも一緒に楽しもうという気持ちになれる」
参加者は22日はホテルに宿泊し、23日も園内を散策する予定です。