「みんなに支えてもらった6年間でした」 全校児童13人の小学校で卒業式 たった一人の卒業生を見送る 島根県雲南市
~卒業式~
「令和5年度卒業生陶山一真さん、以上1名」
島根県雲南市の田井小学校では、3月18日に卒業式が行われました。田井小学校では一番児童数が多かった1947年には268人が通っていましが、現在は全校で13人。今年度卒業するのは陶山一真さん、ただ一人です。
井上孝弘 校長
「寂しい思いや心配な思いをしたこともあったと思いますが、たった一人の学年だからこそ、ここにいる全校13名が友達です」
卒業生 陶山一真さん
「この6年間でたくさんの思い出ができました。いつまでも皆さんと一緒だったから僕は頑張る事ができました。寂しいときもあったけど、みんなに支えてもらった6年間でした。先生、みんなに今までありがとうという気持ちをちゃんと言いたいです」
そして、卒業式の後、教室に戻ると4年生から6年生の3年間担任だった杉原一輝先生に花束を手渡しました。
卒業生 陶山一真さん
「この3年間ありがとうございました」
杉原一輝 先生
「ありがとう!頑張ったね、呼び掛けちょっとドキドキしたでしょ?」
卒業生 陶山一真さん
「うん」
杉原一輝 先生
「気づいてたよ。先生もドキドキしたけどよく頑張ったね」
最後は全校児童と教員が一真さんを見送りました。
一真くんの父 陶山佑也さん
「学年を超えての友達関係とか、仲間の大切さを教えてると思うので、絶対この学校での経験は、一真にとってはすごくいい学校生活になったと思います」
田井小学校では来年度3人の新入生が入学する予定だということです。