クリスマスシーズンの今も続く物価高。値上げに踏み切らず、工夫で乗り切る洋菓子店を取材しました。

クリスマスに彩を添えてくれるケーキ。鳥取市の洋菓子店では。

パティスリーくじらじま　魚﨑誠 工場長
「チョコレートっていう材料は外国から仕入れるものなのでやはり円安・輸入の影響をもろに受ける。国内メーカーのものを使う。工夫ができるとしたら」

クリスマスケーキに欠かせないチョコレートは、去年に比べ2割仕入れ値が上昇。さらに、運送費や円安の影響でイチゴも去年と比べ、2割程度仕入れ値が上がっているといいます。

パティスリーくじらじま　魚﨑誠 工場長
「（値段を）上げざるを得ない状況。なるべくどういったふうに値段を維持するかが課題」

去年に比べ、ホールのクリスマスケーキを300円値上げ。しかし、本来ならさらなる値上げが必要ですが、こちらの店ではー。

パティスリーくじらじま　魚﨑誠 工場長
「クリスマスケーキの値段を一律にするという工夫をしています。一律にしても種類がなければ、あまり効果がないので、多くの種類を用意すること。最初は値段を見ないといけないが、お子さまと相談するときに値段を気にせずに選んでもらえる」

さまざまな種類のケーキを同じ価格にすることで、多くの人に気軽に買ってもらう狙いがあると言います。

さらに、食材が値上がりする前に仕入れることで、利益の差がないように工夫しているそうです。

パティスリーくじらじま　魚﨑誠 工場長
「クリスマスはそもそもお祝いする楽しいイベントなので、価格のことはあると思うんですけど好きなものを選んでいただいて楽しい思い出を作っていただけたら」

比較的安く提供できるよう工夫を続け、特別なクリスマスを過ごしてほしいと話しています。