「模試会場 ろくろ首だけひとり部屋」 18回目の妖怪川柳コンテスト 海外からも含め2622作品が集まる 鳥取県境港市
コロナ禍が明け、今年はどんな作品が選ばれたのでしょうか。3月21日、鳥取県境港市で妖怪をテーマに世相や時代を反映させた妖怪川柳の入賞作品が発表されました。
~妖怪川柳コンテストの作品~
「べとべとさん 歩きスマホで気付かれぬ」
「高騰で どこもかしこも輪入道」
「妖怪川柳コンテスト」は、妖怪の視点で人間界の世相や時代を詠んだ川柳のコンテストで、境港観光協会が主催しています。18回目を迎える今年は、全国47都道府県や海外から2622の作品が寄せられました。今年も特別審査員として、漫画家の弘兼憲史さんが参加して選考が行われました。その結果、弘兼さんが選んだ一般の部の大賞はー。
弘兼憲史さんが選んだ一般の部の大賞
「模試会場 ろくろ首だけひとり部屋」
特別審査員 弘兼憲史さん
「ろくろ首というのは、首が長いから上から隣りの答案が丸々見えるわけですよね。1人だけ模試を受けているろくろ首の格好がユーモラスで面白いから」
この他、中学生以下の部の最優秀賞の作品はー。
中学生以下の部の最優秀賞作品
「雪女 必死で取り組むSDGs」
温暖化で溶けてしまいかねない雪女が、自らSDGsに取り組もうという心情が高く評価されました。妖怪別応募数ランキングでは、前回3位だった「ろくろ首」が1位に。応募作品は、全般的に物価高や増税など生活に関わるさまざまなテーマの作品が多かったということです。
特別審査員 漫画家 弘兼憲史さん
「前回 やはりコロナの話題が圧倒的に多かったですけど今回、5類になって緩和されて、いろいろなところに目が向くし、広がりがあったので今回の方が楽しく審査できた」
境港観光協会 結城豊弘 会長
「コロナを乗り越えて、みんなこれから自分の生活であったりとか、未来に向かってどうしたらいいのかと、こんな世の中だから良くしなきゃという思いの川柳が今回多かったなと思います」
入賞作品は、境港観光協会の公式ホームページなどに掲載され、境港市の観光振興に役立てられることになっています。