キーワードは「特別感」「見せ方」「面白いストーリー性」 国際クルーズ船の本格的な寄港を前に観光セミナー 鳥取県
春の観光シーズンを前に海の玄関口に磨きをかけます。コロナ禍が明け、国際クルーズ船が本格的に寄港している境港市で2月26日、山陰両県の観光関係の事業者を対象に寄港地ツアーの観光セミナーが行われました。
JTBスーパーバイザー 大江悠太さん
「(寄港地ツアーで)地元に恩恵をもたらすものになるよう、皆さまのお力添えをいただけたらと思います」
新型コロナが5類に移行して約8か月。境港には少しずつ活気が戻り、今年は3月以降30回を超えるクルーズ船の寄港予約が入っています。こうした中、このクルーズ船の観光振興を活発化させようと、山陰両県の自治体や民間の観光事業の担当者を対象にした観光セミナーが行われました。
講師は大手旅行代理店の大江悠太さんで、上質な寄港地観光に向けて講演を行いました。この中で大江さんは、その港や周辺でないと体験出来ない「特別感」や「見せ方」、「面白いストーリー性」も取り入れて寄港地ツアーを手がけて欲しいと呼び掛けていました。
セミナーの参加者(雲南市の担当者)
「雲南市ならではの”たたら”や”神楽”などを、高速(道)を 使えば1時間少しなので、積極的に(取り組みたい )」
セミナーの参加者(バス会社担当者)
「たくさんの船が来ますので、新しいコースを協力してバスを提供出来るように」
JTBスーパーバイザー 大江悠太さん
「境港はもっともっと、まだまだ魅力を寄港地として発揮しきれていない部分があると思いますので。もう少し新しいこと、今までなかったことを出せれば(寄港地)ツアーの価値がより上がっていくと思います」
講演会の後、早速クルーズ船の海外客らを対象にした新たなビジネスチャンスを模索する商談会も実施。境港管理組合では、今後も山陰両県の観光事業者が連携して寄港地周辺の観光振興やにぎわい創出につなげていきたいとしています。