コンビニに生鮮食品も 全国7店舗目の”地域共生コンビニ”がオープン 高齢者の多い中山間地域の買い物環境を確保 鳥取県八頭町
鳥取県八頭町で去年、閉店したスーパーマーケットの跡地に地域社会の課題解決を目指す”地域共生コンビニ”が11月15日にオープンしました。
山本愛 記者
「肉や野菜など生鮮食品がこのように並んでいますが、実はこちらはコンビニなんです」
鳥取県八頭町にオープンしたローソン八頭町丹比店。15日はオープンセレモニーが行われ鳥取県の平井知事などが出席し、得意のダジャレを交えて挨拶しました。
平井伸治 知事
「この店舗が日本創生や地方創生2.0のモデルになっていくということであります。このローソンの店舗が成長していくことを皆様と共に応援してまいりたいと思います。本当にごくローソンでした」
そして、テープカットを行い開店を祝いました。
以前はこの場所にJA系のスーパーマーケットトスク丹比店がありましたが、業績悪化などを理由に去年9月に閉店。高齢者の多い中山間地域で買い物環境の確保が急務となっていました。
待ちわびていた買い物拠点。オープンと同時に大勢の人が詰めかけました。ローソン八頭町丹比店では通常のローソンの品ぞろえに加え、鳥取市に本部を置くスーパー「エスマート」の協力を得て野菜や肉、魚などの生鮮食品約100品目が並びます。
15日は福袋の販売やオープンセールも行われ、訪れた人は次々にお目当ての品を買い求めていました。
来店客
「1人暮らしなので、弁当。おやつ。今日はゆっくり見えん。(これまでは)大変苦労していました。若桜に行ったり、郡家に行ったり大変でした」
「うれしい、うれしい、うれしい。もう、待っていました」
「うれしいです。お魚とか肉とかがあってうれしいです」
また、八頭町などは、国道29号沿線の景観を守る活動を行っていて今回のローソンもそれに合わせて通常より濃い青色が使用されています。
開店にあたっては初期費用となる土地購入費と建物建設費の一部を鳥取県と八頭町が補助するということです。
ローソン八頭町丹比店オーナー 瀬戸和由さん
「スーパーの機能が入ったローソンはなかったので、その辺は喜んでもらえるかなと思います。すべて売れればいいんですけど、売れ残った場合の廃棄やロスをどううまくコントロールしていくかが課題になろうかと思います」
人口減少と高齢化が進む中地域の課題解決に向け誕生した新たなコンビニ。ローソンによりますと、スーパーの跡地などを活用した地域共生コンビニの出店は今回が全国で7店舗目だということです。