×

さまざまな野鳥を観察できる「八東ふる里の森」である異変… 例年はすでに子育てを終えている「コノハズク」が子育て真っ最中 1つの巣箱で4羽ものヒナがふ化 鳥取県八頭町

2024年8月22日 17:59
さまざまな野鳥を観察できる「八東ふる里の森」である異変… 例年はすでに子育てを終えている「コノハズク」が子育て真っ最中 1つの巣箱で4羽ものヒナがふ化 鳥取県八頭町

鳥取県八頭町にるある「八東ふる里の森」。春になるとここでは、さまざまな野鳥が子育てをしていますが、今この森で異変が起きているといいます。

ブナ林が美しい八東ふる里の森は、春から初夏にかけて毎年さまざまな野鳥の子育てを観察することができるキャンプ施設です。日本海テレビのニュースでもその野鳥たちを度々紹介していますが、この夏ある異変がー。

ふる里の森 代表 日下部誠さん
「例年に比べると1か月遅いんです。異常気象ということもあるんでしょうが」

お盆を過ぎたこの時期は、例年だとキャンプの来園客がほとんどだということですが、8月21日、行ってみると大きなレンズを構えた人たちが。

来園客
「広島から来ました」

「丸っこくて動きが特にかわいい」

「東京から。コノハズクの撮影」

視線の先にいるのは、日本一小さなフクロウの仲間「コノハズク」のヒナです。巣箱から顔を出して外の様子をうかがっているように見えます。例年7月には子育てを終え、姿が見えなくなるそうですが、今年はこの時期も子育て真っ最中。丸い目でこちらを見ているヒナは、ふ化から約3週間ほどがたっています。この巣箱には、全部で4羽のヒナがいるのをふる里の森のスタッフが確認しています。

ふる里の森 代表 日下部誠さん
「去年も同じ場所で3羽ふ化して巣立ってます」

毎年この森で子育てをしているコノハズクですが、1つの巣箱でヒナ4羽が生まれたのは初めて。これまでで一番多いということです。

来園客
「かわいいね。ちっちゃいし、今日は親も見れたからよかった」

ヒナがいる巣箱の上を見てみると、そこには親鳥の姿が。昼間はほとんど動かず、巣箱が見える場所でずっと見張っているそうです。その鳴き声から「声のブッポウソウ(仏法僧)」とも呼ばれるコノハズク。ふる里の森では、夕方から午後9時ごろまでライトアップを行っていて、夜間にコノハズクが飛びまわる姿も観察できます。

ふる里の森 代表 日下部誠さん
「セミやバッタなどエサとなる虫類を母親が運んできて、ヒナにあげるシーンをゆっくりご覧いただけると思います」

来園者
「声だけは聞いたことあるけど見たことはなかったので、これだけ間近で見られるのは本当に珍しい」

野生のものに出会うのは非常に難しいといわれる日本一小さなフクロウの仲間コノハズク。体長は20センチほどです。ふる里の森によると、あとわずかで4羽のヒナ全てが巣立つということですが、もうしばらくこの珍しい姿を観察できそうです。

    日本海テレビのニュース