「い~しや~きいも~」寒くなると恋しくなる焼き芋 “トゥクトゥク"で焼き芋販売やストーブで焼き芋販売も 鳥取県・島根県
寒くなると恋しくなる焼き芋。山陰各地の、ちょっと変わった方法で作られている焼き芋を取材しました。中には珍しい販売方法の店もー。
まずは、鳥取県八頭町の道の駅はっとう。こちらでは、寒い時期に合わせて焼き芋を販売しています。その調理方法は、なんと店内のストーブ。
カフェに置いてあるストーブやレジの横のストーブなど、店内のいたるところで焼かれているサツマイモ。こちらの道の駅では4年前からストーブ焼き芋を開始。熊本産の紅はるかをじっくりストーブで温めます。運が良ければ八東産の紅はるかが焼かれている時もあるといいます。この焼き芋の販売を始めるのは、ストーブが必要なくらい寒さが深まったタイミング。今年は暖冬の影響でスタートが少し遅れたそうです。
道の駅はっとう 山村俊太 副駅長
「今年は暖冬の影響でストーブを炊くのも遅かったんですけど、その影響もあって年を越すまではお客様が少なかった。年が明けてからは皆さん常連の方が買っていきます。問い合わせの電話も時々あります。『今日ありますか?』という方もいるし『何本焼いておいてください』という方もいますので、定着しているのかなと思います」
販売期間はストーブが必要ないほど暖かくなるまで。毎年3月いっぱいは販売しているそうですが、今年は暖冬のため、早めに販売終了する可能性もあるということです。
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一方、島根県出雲市平田町ではー。
「い~しや~きいも~」
懐かしいメロディーを響かせ、現れた怪しい車。
住民
「たまにみかけていたんですけど気になったいました、ずっと」
「インスタ映えとかしそうです」
現れたのは、東南アジアの“三輪”タクシー「トゥクトゥク」。積んでいたのは、ほかほかの焼き芋です。
ベストオート 三原昇 店長
「トゥクトゥクがいっぱいあるので、遊び心を重視して。芋で温かくなってもらえればなあと!」
トゥクトゥクを使った焼き芋販売を始めたのは、島根県出雲市平田町でバイクの修理・販売を行うベストオートです。幅広い種類のバイクを扱っているこちらの店。お気に入りは店長の三原さんがタイで一目ぼれし仕入れたトゥクトゥクです。山陰では滅多にお目にかかれない代物とあって、地域の人たちにも見て楽しんでもらたいと思うようになりました。
ベストオート 三原昇 店長
「天気の良い日は出てみようかなあというのがちょっとしたきっかけです。トゥクトゥクに焼き芋機を乗せて販売しようと」
トゥクトゥクの後部座席を取り外し、焼き芋の専用機器を設置。焼き芋の移動販売を始めたのです。芋は島根県出雲市特産の西浜いもを使用しています。実はベストオートでは、去年6月から店内にカフェなどを併設した2号店をオープン。西浜いもの焼き芋もメニューとなっていて、トゥクトゥクで販売することで、カフェのPRにも繋げるねらいです。
客
「おいしいです。甘いです」
移動販売では、午後4時ごろから地域をまわり、知り合いの店など許可を得られた場所に停車し販売するといいます。1日平均30本ほど販売し、多い日で100本を超えた日もあるといいます。
ベストオート 三原昇 店長
「皆さんが楽しくなればと思ってやっています。トゥクトゥクが活性化に繋がればと思っています。どんどん出向きたいと思います」
ほかほかの焼き芋と、笑顔を届けるトゥクトゥク。要望さえあれば、日中でも出張販売に出向きたいと話しています。