ショッピングモールを「クーリングシェルター」に 鳥取県日吉津村が連携協定 熱中症特別警戒アラートが発出されると供用部分が一般開放
本格的な夏の到来を前に鳥取県日吉津村は、熱中症による健康被害を防ぐため地元にあるショッピングモールと初めて連携協定を結びました。
鳥取県内では、7月3日(水)から最高気温が30℃を超える日が続いていて、熱中症の危険性が高くなっています。民間の気象情報会社ウェザーニューズによりますと、これから夏にかけて最高気温が30℃を越える日が多くなる見通しだということです。こうした中、鳥取県日吉津村では、ある初めての取り組みがー。
日吉津村 中田達彦 村長
「これから7月、8月大変暑い日が続くのが予想されます。ぜひとも厳しい暑さから身を守っていただきたい」
日吉津村が、村民を熱中症対策から守るため暑さをしのぐ場所に指定したのは、地元のショッピングモールイオン日吉津店です。7月9日は、このショッピングモールを「指定暑熱避難施設」いわゆる「クーリングシェルター」として活用する協定が結ばれました。この協定に基づき、熱中症特別警戒アラートが出された際、イオン日吉津店の供用部分が一般開放され、熱中症の防止に役立てられます。
イオン日吉津店では、店内の温度を26℃以下に設定するなどしていて、夏の暑い時期でも過ごしやすい空間を作っています。クーリングシェルターとして開放される日は毎日、午前10時から午後9時まで。約2000人の受け入れが可能だということです。
日吉津村 中田達彦 村長
「(クーリングシェルター)の協定を結ばせていただいて、この暑さから身を守っていただく。さらに暑い日が続くと考えられますので、この暑い夏を皆さんに乗り切っていただきたい」
イオン日吉津店 縄田耕造 店長
「こういった暑さも家の中で一人、二人おられるのでなく、みんなでイオンの広い施設。休憩施設もありますので、ゆっくりと暑い時間を過ごしていただければと思います」
こうした協定を自治体とショッピングモールが結ぶのは、山陰地方で初めてだということです。