「今忙しい?」親しい友人から久々のメッセージが… そのメッセージ実は何者が乗ったアカウントを悪用した詐欺 突然アカウントを乗っ取る詐欺の手口とは?
いまや日常生活に欠かせないコミュニケーションアプリ。そのアカウントを悪用した詐欺に注意が必要です。身近なツール、SNSのアカウントを悪用した詐欺。その詐欺の手口とはー。
◇ ◇
取材に応じたのは、日本海テレビの中尾真亜理アナウンサー。去年10月、中尾アナのコミュニケーションアプリに友人から詐欺を疑わせるメッセージが届いたといいます。
中尾真亜理アナウンサー
「昔から知っている人でもあるし、同窓会ぶりに連絡をもらったということもあってうれしかったです。なので、今忙しい?と言われてなんかあったのかな?どうした?っていう感じで始まったというのがスタートでした」
~中尾アナに実際に届いたメッセージ~
「今忙しい?近くのコンビニでアップルカードを買ってきてほしいんだけどいいかな?」
中尾アナが詳しく聞くと、送られてきたのは購入を促すカードの写真と購入方法の詳細。お金に困っているのに現金を求めてこない点に違和感を持ったといいます。さらにー。
中尾アナ
「お金は明日あげるよって言われたので、そんなに早く返せるならお金を借りる必要ないよねってとも思いました」
その後、この友人のアカウントが何者かに乗っ取られていたことが判明。ほかの同級生たちにも同じメッセージが届いていたことが分かったといいます。さらにー。
5月、中尾アナやその周囲の人のコミュニケーションアプリに「今忙しい?」から始まる同じ手口のメッセージが届きました。このアカウントの所有者である男性に話を聞くとー。
アカウントを乗っ取られた元所有者
「(友人たちにメッセージが)送られてた時点ではもうログインができなくなっちゃってて、メッセージを送ってたという様子は自分では確認できなかった」
アカウントを乗っ取られる直前、男性は別の写真投稿アプリで友人から「愛犬に投票して」というメッセージが届いていたといいます。
アカウントを乗っ取られた元所有者
「ぱっとリンクを開いて投票したんですけど、投票するのに(コミュニケーションアプリの)認証番号(を求められるメッセージ)が送られてきたんですよ。その番号を入れたら画面が落ちてホーム画面に戻ったんですよ」
その直後にコミュニケーションアプリにログインできなくなり男性はアカウントを削除しました。
アカウントを乗っ取られた元所有者
「地獄…いやもう地獄です」
乗っ取りのきっかけの1つに、偽の運営会社や広告などから何らかのかたちでIDとパスワードが抜き取られた可能性があるといい警察は注意を呼び掛けています。
鳥取県警生活安全企画課 辻本幸司 室長
「設定で広告をはじくとか、受け入れるとかというのがあったりすると思います。それを拒否していなければ、知らない人からメッセージが送られてきたりとか、急遽本人確認をする必要がありますと言って求めてきますので、それを安易に信じないでください」
警察は、怪しいと思ったら本人に別の手段で確認を取ったりアカウントの2次元コードを更新することが大切だとしています。