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一つ一つ丁寧に…国の重要文化財「仁風閣」で引っ越し作業 大規模な改修工事を前に展示品などの移動作業 鳥取県鳥取市

2024年3月1日 18:02
一つ一つ丁寧に…国の重要文化財「仁風閣」で引っ越し作業 大規模な改修工事を前に展示品などの移動作業 鳥取県鳥取市

大規模な改修のため2023年12月に休館した鳥取県鳥取市の「仁風閣」。これから始まる改修工事に向け、展示品の引っ越しが始まりました。

明治時代の洋風建築として国の重要文化財に指定されている仁風閣。建築から100年以上がたち、老朽化が進んでいて、今年から約5年間をかけ大規模な改修を行います。2月26日、仁風閣では館内にある展示品の引っ越し作業が始まっていました。貴重な文化財を扱うのは、専門の研修を受けた運送会社のスタッフたち。一つ一つ形や大きさの違う展示品を丁寧に箱詰めしていきます。

仁風閣 坂根達哉 館長
「やはり明治時代以降のもの、相当分かっていなかったものが出てきておりまして、そういったものを専門員の方にチェックしていただきながらこれも重要なものがたくさんございますので、振り分けをしているところでございます」

仁風閣に長年にわたり眠っていた資料の中から、今回新たに見つかった資料もあったということで調査の結果が期待されます。

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3日後ー。展示品の引っ越しが始まるということで再び仁風閣を訪ねると、4人のスタッフが梱包された展示品と建物を傷つけないよう作業の打ち合わせを行っていました。

展示品の数は大小91点。仁風閣に宿泊した皇太子時代の大正天皇が使った椅子や机など貴重な備品が多く含まれています。細心の注意を払いながら荷物を運び出し、次々にトラックへ積み込んでいきます。

日本通運 山陰支店 鳥取営業課 佐藤衛さん
「古いものが多いので、もろくなっていたり、壊れやすくなっていたりするものは十分注意しながら作業しています。今ある現状を保存していくのが我々の使命ではないかと」

出発したトラックが向かったのは、歴史資料を保管する鳥取市の歴史博物館「やまびこ館」。ここで展示品の整理や保管が行われるということです。

展示品の引っ越しを終えた仁風閣では、これから専門家による建物の調査が行われ、今年秋ごろをめどに改修工事が始まる予定です。また3月下旬ごろ、敷地内に鳥取城跡と仁風閣を紹介する展示施設がオープンする予定です。

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