眠れない…気分が憂うつ… 卒業、転勤など環境の変化がある今の時期『うつ病』に注意 症状が出た場合に大切な事は?
季節の変わり目に注意が必要です。実は、これからの時期、心身の不調が出やすい傾向にあるんです。その原因や対策を取材しました。
もうすぐ3月。季節は春へと近づく中、このところの体調について街の人に聞いてみるとー。
街の人
「だるいみたいな、けん怠感じゃないけど、あるかなって感じ」
「体調が悪かったり、リズムが崩れたりみたいなのがあって大変です」
「実習とかの準備とか(専門学校の)3年生になるので、学年の変わり目でしんどいなと感じる時はあります」
体のだるさなど、心身の不調を訴える声が多く聞かれました。一体、なぜ、今の時期、このような症状が出てしまうのか、鳥取市の病院を訪ねてみるとー。
渡辺病院 渡辺憲 院長
「気候の変化の影響もあるでしょうが、社会的に大きな変化の時期でストレスを感じやすいということがあると思いますし、病気としては『うつ病』が挙げられると思います」
卒業や転勤など環境の変化が起きやすい今の時期。心や体への負担が増え、不調をもたらすといいます。具体的には、
・眠れない
・疲れを感じやすい
・気分が憂うつ
・今まで楽しめたことが楽しめない
などの症状が挙げられます。
では、このような症状が出た場合、どうしたらいいのでしょうか。
渡辺病院 渡辺憲 院長
「ストレスを受ける、あるいは変化がある時は心身のバランスを崩しやすいということを理解して、周りがよく気を付けて声をかけてあげたりとか、孤立しないようなしっかりとコミュニケーションをとっていただくことが大事だと思います」
大切なのは「周囲の理解」。周りの人が気付き、相談に乗ったり、コミュニケーションをとったりすることでストレスの緩和につながります。また、食事や睡眠など規則正しい生活を送ることもポイントだといいます。
環境が大きく変化した時に発症しやすいといわれる「うつ病」。周囲の理解、そして、基本的な生活リズムを整えることが重要です。