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高齢者でも安心して味わえるお餅 その名は「大寿もち」 もち米に“ある”食材を加えて食べやすい柔らかさを実現! 鳥取県西部

2024年2月28日 17:43
高齢者でも安心して味わえるお餅 その名は「大寿もち」 もち米に“ある”食材を加えて食べやすい柔らかさを実現! 鳥取県西部

高齢者でも安心して味わえるお餅を追求です。高齢者向けの食品開発などを行う鳥取県西部の研究グループが新感覚の餅の開発を進めています。

ISTF健康食品開発ラボ 稲賀すみれ 主任研究員
「見かけも味もお餅を損なっていない。餅の特徴をそのまま維持している。非常に食べたときに歯切れがよくて飲み込みやすい特徴があります」

高齢者でも安心して楽しめる餅を目指し、現在開発中の新商品、その名も「大寿もち」です。鳥取県南部町にある大寿もちの加工場では、商品の試作が行われています。地元の食材を使い、高齢者向けの食品などを開発する鳥取県西部の研究グループと南部町が連携して開発を進めている大寿もち。

地元のもち米で、子供からお年寄りまで幅広く楽しめる餅が作れないかと、試行錯誤が繰り返され、たどり着いたのがペースト状になった食材。

ISTF健康食品開発ラボ 稲賀 すみれ 主任研究員
「12回くらい試行錯誤していろいろ作ってみたんですけど、行きついたところが大豆そのものを丸ごと使うこと。混ざり物が入ることで噛み切りやすくなった」

もち米に加えたのは、南部町産の大豆でした。もち米とペーストにした大豆の配分量を微調整することで、餅の食感を維持し、食べやすい柔らかさを実現できたといいます。

西伯町山菜生産加工組合 製造担当者
「普通は手についたりするんですけど、この餅については手につかない餅に仕上がっている感覚があります」

大豆を使用しているため、タンパク質やミネラルも含まれているほか、普通の餅より消化しやすいという特徴も。焼き餅やあんこ餅のほか、お雑煮にしてもおいしくいただけるといいます。そして、2月26日、大寿もちは鳥取県米子市の山陰労災病院へ。

ISTF健康食品開発ラボ 稲賀すみれさん
「ちょっと皆さんにご披露して、評価していただこうと思います」

高齢者の筋力低下の予防などに取り組んでいる医師や地元の事業者に大寿もちを試食してもらいました。

山陰労災病院 水田栄之助 循環器内科部長
「とてもおいしいです。僕はむしろ普通のお餅より好きかもしれない。とてもするする食べられて良かったです」

DOIカンパニー 土肥順市 社長
「歯切れがよくてくっつきにくい。えん下を気を付けないといけない歳になりましたが、全然大丈夫ですよこれ」

ISTF健康食品開発ラボ 稲賀すみれ 主任研究員
「もちろん高齢者の方を目指して作ったんですけど、子どもさんでも良いですし、一般の人も良いと思います。どなたでも食べていただけたらうれしいです」

大寿もちは、今年のゴールデンウィーク明けにも、鳥取県西部にあるJAの直売所などで販売を始める予定です。

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