国の運輸安全委員会が調査を実施 「天気が良い時にも当然事故は発生します」 釣り客10人と船長のあわせて11人全員がけが 遊漁船「第二愛丸」の事故 鳥取県
鳥取県境港市の沖合で遊漁船が堤防に衝突し、2人が重傷を負った事故を受け、7月29日、国の安全運輸委員会による調査が行われました。
前方が大きく損傷した船。7月28日午前6時ごろ、航行中の遊漁船「第二愛丸」が境港の沖合にある堤防に衝突しました。船は自力で境港の岸壁まで戻りましたが、釣り客10人と船長のあわせて11人全員がけがをし、このうち2人が頭を強く打つなどで重傷となっています。
当時は晴れていて、波や風はほぼありませんでした。
そして7月29日、境港に派遣されたのは国の運輸安全委員会の調査官。原因究明に向けた調査が始まりました。
運輸安全委員会事務局船舶事故調査官 佐々木信也 さん
「天気が良い時にも当然事故は発生します。これがどういった状況でこうなったのか、調査を進めてまいりたいと思います」
重傷者が2人いたことで、運輸安全委員会では“重大船舶事故”と判断。7月29日は午後1時すぎから「第二愛丸」の損傷部分を中心に、船体を確認しました。
運輸安全委員会事務局船舶事故調査官 佐々木信也 さん
「これからのシーズン遊漁船も含めて海のレジャーの事故が増えてくると思われますので、安全運航に努めていただけたらと思っています」
運輸安全委員会は今後、関係者への聞き取りのほか、船のGPSから航行記録を調べるなどして再発防止策を考えていきたいとしています。