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弘前城から縄文時代の盛土遺構発見 弘前市街地では初めての発見

2024年7月25日 15:37
弘前城から縄文時代の盛土遺構発見 弘前市街地では初めての発見

石垣の修理工事が行われている弘前城の真下から縄文時代の盛土遺構が見つかりました。市街地では初めての発見で大きな集落があったことを示しています。

縄文時代晩期の盛土遺構が見つかったのは弘前城の天守台からおよそ4メートル下の場所です。盛土遺構は幅5.5メートル高さ40センチの黒い土の層の部分で住居などを作る際に出る土砂や壊れた土器などを長期的に捨てることから形成されるものです。調査では数多くの縄文土器や石器などが見つかっているということです。弘前大学の関根教授によりますとこれまで岩木山ろくや白神山地で確認されていましたが市街地で見つかったのは初めてだということです。縄文時代晩期に弘前城周辺で拠点的な集落が営まれていたことを示す貴重な成果となっています。

★弘前大学人文社会科学部 関根達人 教授
「この場所は弘前城の天守台の真下ですけれども天守台を造る時に上に大規模な盛土をしていましたのでその盛土によって縄文の遺跡が保護されていた 弘前城が造られた場所は縄文時代の人にとっても暮らしやすい良い環境の場所だったということになります」

盛土遺構はすでに調査が終わっており一般公開はせず今年度中に石垣が戻され埋設保存されます。

世界遺産・「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ八戸市の是川石器時代遺跡では、縄文時代晩期の自然環境を再現する整備事業が進められています。
整備に向けて伐採される中居遺跡の8本の漆の木では樹液を採取する漆かき作業が6月から行われています。
手順を説明したのは地元の漆かき職人林信二さん。
鎌で漆の樹皮を削りかんなと呼ばれる専用の刃物で切り傷を付けにじみ出た樹液をへらでかき取ります。
遺跡内ではこれまでにも多くの漆塗り製品が出土しています。

★是川縄文館 船場昌子 主幹
「是川遺跡の特徴でもある漆について知っていただく機会になればと」

★岩手県浄法寺漆生産組合 林信二さん
「よい漆だとは思います木の質も悪くないので (縄文の当時は)どうやってとったかちょっと興味がありますね」

漆かき作業は8月まで続きます。

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