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「市長を応援してくれた業者に…」市発注の工事入札巡る官製談合で元副市長たちに懲役1年6か月求刑 ゴルフで知り合い談合持ちかけられたと明かす  青森県五所川原市

2024年12月25日 21:00
「市長を応援してくれた業者に…」市発注の工事入札巡る官製談合で元副市長たちに懲役1年6か月求刑 ゴルフで知り合い談合持ちかけられたと明かす  青森県五所川原市

五所川原市発注の工事の入札を巡る官製談合事件で一戸前副市長は懲役1年6か月が求刑されました。
動機について「いまの市長を選挙戦で応援してくれた業者に引き続き支援してもらいたかった」と明らかにしました。

起訴内容によりますと五所川原市の前副市長で無職の一戸治孝被告は五所川原市の会社役員 片山弘一被告、無職の石井隆夫被告と共謀し、2021年に行われた市発注の土木工事など3件の指名競争入札で指名業者の選定を取り決めるなどの不正をしたとして官製談合防止法違反などの罪に問われています。

★青森放送 木下玲斗記者
「一戸被告が裁判所へと入っていきます」

青森地方裁判所で一戸被告と石井被告の初公判が開かれ、いずれも起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は一戸被告が佐々木市長と一緒に行ったゴルフで片山被告と知り合い2019年に「佐々木市長を応援した業者で団体を作った」と談合を持ちかけられたと指摘しました。

また片山被告が持ちかけた団体「五所川原建設技術研究会」は入会費3万円、年会費3万円で談合によって落札した額の1%を研究会に賦課金として納める仕組みだったことを明らかにしました。

被告人質問では一戸被告が、前市政の際に指名に入れなかった業者がいるとした上で「苦しい選挙戦で佐々木市長を応援してくれた業者に引き続き支援してもらいたかった」と動機を明らかにしました。

裁判は即日結審し検察側は一戸被告と石井被告に懲役1年6か月を求刑しました。
弁護側は執行猶予付きの判決を求めています。

判決は来年1月15日に言い渡されます。



最終更新日:2024年12月25日 21:00
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