弘南鉄道脱線事故の調査報告書「軌道の維持管理が不十分」と指摘 運輸安全委員会
おととし8月弘南鉄道大鰐線で走行中の列車が脱線した事故について、国の運輸安全委員会は軌道の維持管理が不十分であったことが原因とする調査報告書を公表しました。
この事故はおととし8月、弘南鉄道大鰐線で走行中の列車が線路上で脱線したものです。
乗客たち19人にけがはありませんでした。
運輸安全委員会が公表した調査報告書では、事故は右カーブの際に左側の車輪が大きくゆがんでいたレールに乗り上がって脱線したもので、走行速度の超過はなかったとしています。
ゆがみに対しては補修のための測定方法に誤りがあって未補修だった部分があったほか、補修した部分もバールやジャッキで押すなどの簡易な補修で済ませていて「軌道の維持管理が不十分」であったと指摘しています。
弘南鉄道は事故後、東北運輸局からの改善指示を受け、JRから技術支援を受けるなど管理態勢の見直しを行っています。