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田舎館村の名物田んぼアート「見ごろ宣言」出せない異変

2024年8月6日 18:24
田舎館村の名物田んぼアート「見ごろ宣言」出せない異変

田舎館村の名物田んぼアートに異変です。毎年この時期「見ごろ宣言」がありますがことしはありません。

千円札を手に観光客撮影きょうの田舎館村役場の展望台、写真を撮る観光客が手にしているのは新千円札です。

ことしの第1会場の図柄は新千円札の表と裏がモチーフです。左側に葛飾北斎の傑作「神奈川沖浪裏」、右側に「北里柴三郎」の肖像を描いています。しかし毎年この時期出るはずの見ごろ宣言がありません。そのワケは…

★田舎館村企画観光課 小森好展 主査
「色つきの苗が稲の長さがまばらで見ごろというには難しい年になりましてことしは『見ごろ宣言』しないことになりました」

展望台から見下ろすとこのような光景が。アートは浮かび上がっていますがいつもの年のような精巧さや迫力がありません。7色・10種類の稲でアートを描こうとしましたが村によりますと春先苗の生育にばらつきがあり、いつもは5日ほどで終わる田植えに1か月かかりました。そのため稲穂の高さがそろわずこのような仕上がりになっているということです。それでも新千円札を手にした観光客たちは楽しんでいる様子でした。

★兵庫から
「すごい感動しました 銀行で働いているので見られて良かったです」
★埼玉から
「ことしはぼやけているといってたけど それなりに見えるから良かった」
★静岡から
「はじめて見るからぼやけてる感じはないです」
★滋賀から
「波のほうが上手く出来てない 来年ねぶたのころに来ますので期待してます」
★田舎館村企画観光課 小森好展 主査
「毎年来てくれる人はことし良くないなという声が聞こえまして職員一同も思ってますが残念というか悔しい思いです」

一方、道の駅いなかだての第2会場のアート・津軽が舞台のアニメ「じいさんばあさん若返る」は稲の生育が順調でいま見頃を迎えています。

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