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【青森県内初】野生のイノシシから豚熱感染を確認 養豚関係者が警戒感強める

2024年8月6日 18:43
【青森県内初】野生のイノシシから豚熱感染を確認 養豚関係者が警戒感強める

階上町で野生のイノシシから豚熱が検出されました。県内で野生のイノシシの豚熱感染が確認されたのは初めてです。

県は今月3日階上町内で死んだ状態で見つかった野生のイノシシが豚熱に感染していたことが確認されたと発表しました。国の確定検査できょう午後陽性と判定されたもので、県内で野生のイノシシの豚熱感染が確認されたのは初めてです。
イノシシは体長90センチ、体重40キロの雌の成獣でした。県は半径10キロ圏内の養豚場を含む県内すべての農場と、飼育する豚とイノシシに異常がないことを確認しています。豚熱は豚やイノシシが感染する家畜伝染病で、以前は「豚コレラ」の名称が使われていました。人にはうつらず、感染した豚の肉や内臓を食べても影響はないということです。
5月には岩手県洋野町の養豚場で豚熱の感染が確認され、およそ1万7,500頭が殺処分されました。

★県畜産課 田中慎一課長
「岩手県北でも豚熱が発生している あるいは野生イノシシの感染が確認されているということですので野生イノシシを介して県内にウイルスが持ち込まれたのではないかと推察しています いままで以上に危機感を持って対策していかなければと思っています」

★県養豚協会 布施久 会長
「野生イノシシからの検体ということで非常に懸念はしていましたが陽性反応でとても残念に思っています 非常に不安に思っています」

県内の養豚場で飼育されている豚やイノシシについてはすでにワクチンを接種済みで特別な措置はとらないということです。県は9日に関係者を集めた会議を開き、さらなる防疫対策に務めるとしています。

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