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青森ねぶた祭 ねぶた大賞発表に涙…「命を燃やして生きるということが一番すばらしいこと」 被災地石川県の子どもたちは笑顔でラッセラー!

2024年8月6日 18:33
青森ねぶた祭 ねぶた大賞発表に涙…「命を燃やして生きるということが一番すばらしいこと」 被災地石川県の子どもたちは笑顔でラッセラー!

きのう発表されたことしの青森ねぶた祭の各賞をすべてご紹介します。祭にかける思いに涙と笑顔があふれました。

青森ねぶた祭はきのうことしの最高賞「ねぶた大賞」が決まりました。
受賞したのは青森市民ねぶた実行委員会の「鬼子母神」。制作した北村麻子さんは最優秀制作者賞も受賞し7年ぶり2度目のダブル受賞を果たしました。

★北村麻子さん
「この1年間本当に長かったです でも支えてくださった皆さんわたしのことを信じてついてきてくれたスタッフのみんなに本当に感謝します 本当にありがとうございました」

背景には去年の作品が入賞できなかったという悔しさがありました。

★北村麻子さん
「プレッシャーもずっとあって去年はそれに応えられなくて自分自身すごく自信も失ってしまった一年だったんですけれど自分の自信を取り返せるのは自分しかいないと思ったのでこの一年間精いっぱい努力してやってきました」

荒々しい鬼と神々しいお釈迦様が向き合う「鬼子母神」には、子どもたちが安心して生活できる世の中になってほしいという願いを込めています。
父であり師匠でもある北村隆さんも駆けつけました。

★北村隆さん
「一番すごい よかったと思うのはこの赤ん坊の表情です これは今までにない表情です」

★北村麻子さん
「結果にかかわらずやっぱり何かに向かってそのときそのときを一生懸命精いっぱい命を燃やして生きるということが一番すばらしいことだと思うので今回はそれに結果もついてきてくれたのでとてもうれしいです」

大賞に次ぐ知事賞にはJRねぶた実行プロジェクト「足柄の公時 頼光に随う」が選ばれました。制作した第7代ねぶた名人竹浪比呂央さんは、優秀制作者賞を受賞しました。

市長賞はNTTグループねぶたの「達谷窟伝説」です。制作した北村春一さんは優秀制作者賞を受賞しました。

商工会議所会頭賞は青森菱友会の「新天地 海峡の先へ」が受賞しました。竹浪さんは制作した2台が受賞しました。

観光コンベンション協会会長賞には北村隆さん制作のヤマト運輸ねぶた実行委員会「雪の吉野山 激闘」が選ばれました。ヤマト運輸ねぶた実行委員会は運行・跳人賞も受賞しました。

囃子賞には日立連合ねぶた委員会が選ばれました。

青森ねぶた祭は今夜22台の大型ねぶたがすべて出陣し、最終日のあす海上運行が行われます。

★青森放送 木下玲斗
「被災地への思いが込められたこの大型ねぶた、石川県の子どもたちとともに先頭を切っていざ出陣です」

一方、きのうの運行には1月の能登半島地震で被災した石川県志賀町の親子およそ40人がハネトとして参加しました。被災地を元気づけようと青森市PTA連合会と「丸大サクラヰ薬局」が企画して招待しました。初めてのねぶた祭に参加した石川県の子どもたちは元気いっぱいに声をあげて、日本一の火祭りの熱気を体感していました。

★石川県志賀町の小学生
「ラッセラー!っていうかけ声を言うのが楽しいです」
「みんなでわいわい出来たところが楽しかったです」
「楽しいし青森に来て良かった」
★保護者
「もう言葉に出来ない すごく胸が熱くなります」

★青森市PTA連合会 棟方丈博会長
「能登半島の子どもたちにエールが送れたならよかったのかなと思います」

子どもたちが参加した青森市PTA連合会の大型ねぶたの題材は地震を引き起こすとされるナマズを龍神が退治する「龍神と大鯰」です。被災地復興への願いが込められています。きのうは原画を担当した甲田中学校2年の髙橋悠真さんも囃子方で参加しました。

★髙橋悠真さん
「石川県から来た人たちに応援しているという気持ちが伝わればいいな思います」

笑顔でいっぱいのまつりの光景は子どもたちにとって忘れられない思い出になりそうです。

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