高水温予想されるなかいつもより深い沖で養殖 ホタテ漁師の試行錯誤続く
去年の猛暑で稚貝が大量にへい死した陸奥湾ホタテです。ことしも高水温が予想されるなかホタテを守ろうと漁師が奮闘しています。
★青森放送 菅原厚
「時刻は午前4時半を過ぎたところです 漁港を出た船はホタテ養殖の現場沖へと向かっています」
大詰めを迎えている稚貝の採取作業。暑さに弱いホタテを守るためまだ涼しい早朝に行われます。ことしは海水温がより低い沖へと採描器を移しました。
★塩越秀一さん
「ことしは成長も良いです 3年ぶりそれ以上についた こんなについているとは思わなかった」
成育が早かったことしはいつもならこの時期に始める作業が2週間ほど早まりすでに終盤です。
★塩越富子さん
「嫁に来てから50年過ぎたけどこんなに(採取作業の時期が)早かったの初めて」
ホタテは水温が26度を超えるとへい死する危険性が高まるとされています。去年の猛暑では稚貝の6割が死んだ平内町漁協。ことしの水温もいつもの年に比べて2~3度高く、去年並みで推移しています。
ことしは高水温対策として養殖施設をいつもより倍近く深い水深34メートルあたりまで沈めていました。あとは順調な生育を祈るばかりです。
★塩越秀一さん
「(稚貝は)採るだけ採りました あとは自然に任せるしかない期待しなければ」
ことしも高水温が予想される陸奥湾。ホタテを守るため漁師たちの奮闘が続いています。