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りんご結実緊急対策などに42億円の補正予算案発表

2024年9月17日 19:07
りんご結実緊急対策などに42億円の補正予算案発表

県が9月補正予算案を発表しました。ことしマメコバチが減った問題などを受け、りんごの実をならせるための緊急対策をすることや、津軽港を洋上風力発電のメンテナンス港にする時期などが明らかになりました。

宮下知事は総額42億円あまりの9月補正予算案を発表しました。鯵ヶ沢町の津軽港を洋上風力発電の保守・管理拠点とするための工事の設計などの費用には1億6,000万円を計上しました。工事では作業員や資材を運ぶ輸送船が接岸する場所や岸壁を整備するほか、倉庫や事務所を作ります。工事は来年度に着手し2029年度の利用開始をめざすことが明らかになりました。
また、県はりんごの総合対策をまとめ来年産の結実確保に向けた取り組みを進めます。ことしは園地によって結実にバラツキが見られたほか去年の猛暑で受粉に使われるマメコバチが大幅に減少しました。県はマメコバチが高温に強いかどうかを調べる試験や新しい巣箱の購入など、ハチの増殖にかかる経費などを支援します。また中国産の花粉の輸入停止が続く中、県内の花粉の増産に向けた取り組みを進めます。

★宮下知事
「青森県がりんごの主産地で全国ナンバーワンとしてこれから生産量・生産額を確保していくためには 産業を支える総合的な対策が必要だろう その第1弾として予算化をしています」

労働力の確保に向けては外国人労働者の雇用や副業を促進するために企業や労働者などにアンケート調査を行う方針です。
さらに物流の2024年問題対策として荷主を含めた事業者の業務効率化を支援します。パレットの活用やトラックの予約受け付けシステムの導入などに対し、200万円を上限に3分の2を補助します。
また、物価高騰対策として今年度行っているスマート農業に活用できる機械の購入の補助費用を10億8,000万円あまり増やすとしています。
クマ対策では捕獲を巡り、青森県は国の支援を受ける際に必要な特定計画を東北で唯一策定していません。計画策定に向け科学委員会の開催や捕獲場所や出没情報の解析を進めます。
9月補正予算案はあさって開会する県議会に提出されます。

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