松山市の70代の女性が1000万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生しました。

愛媛県内では先週、特殊詐欺の予兆電話が多数確認されていて、警察が被害アラートを発表して注意を呼び掛けています。

警察によりますと今年10月、松山市に住む70代の女性の自宅に、自動音声でNTTをかたる電話がかかってきました。

女性がガイダンスに従って操作すると、総務省の職員を名乗る男に繋がり、女性が犯罪の被疑者であるなどと話したということです。

その後、女性は「疑いを晴らすためには現金を送る必要がある」「指定する住所に配達で現金を送るように」などという男の指示を信じ、市内のコンビニエンスストアから男が支持した住所へ宅配便で現金1000万円を送り、だまし取られました。

警察はきのう、過去最多となる今年25回目の特殊詐欺被害アラートを発表して、「電話でお金の話は詐欺を疑い、必ず誰かに相談する」などの対応をとるよう呼び掛けています。