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47万人が訪れた「椿まつり」境内で見つけた春!参拝客たちが縁起物に込めた願いは?

2024年2月19日 18:30
47万人が訪れた「椿まつり」境内で見つけた春!参拝客たちが縁起物に込めた願いは?
伊豫豆比古命神社の「椿まつり」

伊予路に春を呼ぶ椿まつり。今年は16日から3日間の日程で開催されました。春来いや 福来い皆さんの願いは?

例年、旧暦の1月7日から3日間の日程で行われる「椿まつり」。

去年に続いての通常開催となった今年、午前10時の本殿前には早くも参拝する人たちの長い列ができていました。

16日の松山の最高気温は13.0℃。寒気の影響で、暖かかった前日より10℃近く気温が下がりましたが…

長曾我部正勝さん:
「実は昨日は4、5輪しか咲いてなかったんですけど、きのうからきょうの間でだいぶ先始めましたね」

椿神社で発見されたことから名づけられた、早咲きの「ツバキカンザクラ」。例年2月末から3月初旬にかけて花を咲かせますが、ここ数日の暖かさで今年はすでに10輪ほどが開花していました。

長曾我部さん:
「実は高校生の頃からお手伝いをしておりますが、ツバキカンザクラが椿まつり中に咲いているのをみるのは初めてのことでございます」

境内にあるツバキも例年より一週間ほど早く紅色の花を咲かせていて、春の訪れを目で楽しむことができます。

「春」と言えば、今回案内してもらった権禰宜の長曾我部さん。去年まで東京の明治神宮で修行を重ね、今年、父が宮司を務める椿神社の神職に就いたばかりの新人さんなんだとか。

長曾我部さん:
「宮司、権宮司、禰宜、権禰宜、出仕ということになるんですけども」

水口気象予報士:
「まだまだ修行というか…椿神社のニューフェイスでもありますよね」

長曾我部さん:
「まだ27歳ですので活力いっぱいで頑張らせていただこうと思います」
「伊予路に春を呼ぶ」と言われる商売繁盛のお祭り、椿まつり。

一方で家内安全のお守りとして、いま人気だというのが…家族の人数分のお守りを併せると…絆という文字が浮かび上がる、その名も「絆守」です。

長曾我部さん:
「年明けから(能登半島地震など) 難しいニュースが入ってきている。こういったお祭りを笑顔で迎えられることというのをありがたいと感じながら参拝していただけるそんな椿まつりになればいいなという風に思っております」

「商売繁盛」の神様で知られる伊豫豆比古命神社 縁起物の意味は?

楼門の脇では、椿まつりに欠かせないきらびやかな縁起物を参拝客が買い求めていました。

縁起物販売 布袋堂 村瀬瑞親さん:
「平日だが、結構出足は好調。去年、コロナの規制があったが今年はそれもなくなって。人はたくさん来ているような感じはする」

ちなみにこの縁起物、熊手に福箕、俵、宝船、そして扇子と形が決まっています。

村瀬さん:
「熊手で福を集めて、福箕ですくう。で、すくった福を俵に詰めて、船に乗っける。で、扇子であおぐ。出航させる」

みなさん縁起物に、そして今年の椿まつりにどんな願いを掛けているのでしょうか?

みかん農家の男性:
「中島で。去年、今年結構悪かったんで、思いっきりミカンをかき集めると」

松山市内から:
「両親が自転車とバイクの修理と販売をしている。家族みな健康で。あと今年はやりたい事があるので、それがうまくいくようにと。家を直したい」

運送業の男性:
「24年問題で、うまいこといきますようにと」

参道に軒を連ねる500の屋台 飲食スペースも5年ぶりに設置され

和氣アナ:
「神社の境内を出て表参道にはすでに大勢の参拝客が詰めかけて賑わっています」

椿まつりのもうひとつの名物が、神社の参道にずらりと軒を連ねた500近い屋台の数々。

その中で、今年5年ぶりに復活したのが…

和氣アナ:
「あれ?ちょうど裏参道に入って神社の南側の駐車場になるスペースなんですけれども、ここ、広いスペースにテーブルがいっぱい並べられてますね」

セイズ・ストリート 猪井真弓 取締役:
「”お椿さん ええもんフェスティバル”といって、県外からもたくさんの方が来られるので、ぜひここで愛媛県のいい物を味わっていただきたいと」

松山市近郊で採れる野菜や松前の珍味の直売所、そしてキッチンカーなどが集まった、マルシェのようなスペースです。

こちらは県内産の野菜をたっぷり使ったスープカレー風の煮込み。

COCOCHI 大澤潤さん:
「地元なので毎年(椿まつりに)お伺いはしているが、こういう風に出店として来るのは初めてなので、新鮮な感じ。去年もお参りはさせてもらっていたが、その時もやはりにぎわいが少しずつ戻りつつあるなという感じだったので。今年、制限がなくなったということもあるし、もうちょっとこう賑やかになるといいな」

電器店を経営:
「1年間家内安全で商売が繁盛するように。世の中が良くなるように祈っている」

西条市から:
「宝くじが当たりますように。健康は自分が作るから、お金だけ。健康もお金で買えるかな」

自営業:
「大吉ね!持って帰ろうかなと思って。やっぱり幸せで楽しい生活をしたいなと」

今年の椿まつりには、3日間で47万人が訪れたということです。

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