災害時の重要施設につながる上下水道管 香川県の耐震化率「0パーセント」
国が行った災害時の重要施設につながる上下水道管の耐震化率調査で、香川県が全国で唯一「0パーセント」だったことについて、池田知事は、耐震化の対策を急ぐ考えを示しました。
国土交通省は能登半島地震を受けて、今月(11月)1日に緊急調査の結果を公表。香川県は全国で唯一、災害拠点病院などの重要施設につながる上下水道の両方は、耐震化されている施設が0パーセントでした。
県によりますと49の施設が対象で上水道は3つ、下水道は1つの施設で耐震化されていますが、どちらも耐震化出来ている施設はひとつもありませんでした。池田知事は今日(5日)の定例会見で、南海トラフ地震が想定される中で、関係機関と連携してスピードアップを図る考えを示しました。
能登半島地震では浄水場から水を送る管などが損傷し、大規模な断水となり、復旧に長時間かかるなどの課題が浮き彫りとなりました。自治体などの財政難や人材不足などが背景にあるとみられ、県は必要な支援の拡充を検討する他、国への働きかけを続けるとしています。一方岡山県の耐震化率は、ワースト2位の0.5パーセントでした。