FXの口座を不正に開設したとして書類送検された男性2人に、北朝鮮のIT労働者が関与していたとみられることが判明しました。

私電磁的記録不正作出の疑いで書類送検されたのは、住居・職業不詳の51歳の男性と横浜市在住の35歳の会社役員の男性です。

警察によりますと、2人はロシア在住の北朝鮮IT労働者とみられる組織と共謀し、2021年1月下旬、証券会社が約款で禁止している「自動売買システム」を利用することを隠し、不正に口座を開設した疑いがもたれています。

静岡県警によりますと、北朝鮮のIT労働者は外貨獲得工作を目的として「自動売買システム」を開発。51歳の男性が16人を勧誘し、FX口座を開設させ、計1700万円の利益を得たとみられています。

県警は北朝鮮が様々な手段を用いて外貨獲得を図っていたとみて事件の全容解明を進めるとともに、取り締まりを強化する方針です。