【能登半島地震】発災12日目…いま求められる支援とは?現地で支援する静岡市のNPOスタッフに取材
石川県の能登半島で地震が発生してから、12日で12日目。私たちは被災地で支援活動を続ける静岡市のNPOのスタッフに話を聞きました。避難所の状況、そしていま求められている支援とは?
元日に発生した地震の影響で、能登半島の道路では、至る所で陥没や亀裂、またマンホールが隆起した様子が見られます。こうした劣悪な道路環境によって、被災地では、パンクする自動車が続出。12日、Daiichi-TVの取材班は石川県七尾市のタイヤ販売店へ。破損したタイヤを見せてもらうと…
(北陸カンパニー七尾営業所 タイヤランド七尾 澤田和也 所長 )
「地震で道がだいぶ悪いので、段差とか、普通に走ってもショックで、タイヤの横など薄いところでエアーが一気に抜けてつぶれる。震災の後、1本だけタイヤがパンクしてかえてくれというのが多い」
タイヤ交換に訪れる車は、県外ナンバーも多いそうです。支援物資など大量の荷物を積んでいるため、余計にタイヤへの衝撃も大きかったのではと話します。また店ではこんな悩みも抱えています。
(北陸カンパニー七尾営業所 タイヤランド七尾 澤田和也 所長 )
「メーカーにあるものはだいたい届くが、県外から取り寄せとなると、このエリアが配送不可になってるので届かない。いろんなやり方をして、どうやって持ってくるか、時間がかかる、四苦八苦する」
物流がもとの状態に戻る目途がたっていないため、しばらく不安は続きそうだということです。
一方、私たちが話を聞いたのは現在、被災地で支援活動をしている静岡市の災害支援NPOの松山文紀さんです。
5日に珠洲市に入った松山さんは、がれきの影響で使用できなくなってしまった道路の修復や、避難所の炊き出しなどを行っています。避難生活が長引き、避難所にも変化が表れていると話します。
(珠洲市で支援活動 松山文紀 さん)
「救援物資ですが、6日くらいから自衛隊が各避難所に、食料、水も頻繁に入ってきて、口に入るものは少しずづつ潤い始めている。パンとかおにぎりに関しては過剰になっているところもある。いま口にするものは暖かいものを食べたいという声が多い」
さらに、被災地の状況は刻一刻と変化していて、食べること以外でも必要なものは変わっています。
(珠洲市で支援活動 松山文紀 さん)
「お風呂に入れていない方がほとんど。水のいらないシャンプー、体をふくボディタオルを求める声が上がっている。下着、肌着、靴下洗うことができないので、使い捨てになってしまう。替えのものがあるとありがたいという声を聞く」
静岡県に住む私たちが支援に向かうことについて伺うと?
(珠洲市で支援活動 松山文紀 さん)
「道路事情がよくない。雪の運転に慣れていない方が行くと渋滞や、事故の可能性がある。静岡からの支援ということで言えば、雪が解けてからも避難所が残ると思う。暖かくなってから、安全に配慮した上で支援に来ていただくがまずできること」