【浜名湖殺人】17歳の高校生の遺体が見つかった事件…関連事件の容疑者逮捕に至る経緯まとめ(静岡・湖西市)
これまでの事件の経緯についてまとめました。
この事件は、2月9日、静岡・湖西市新居町の浜名湖畔で、袋井市に住む高校2年生中国籍の少年(17)の遺体が見つかったものです。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は溺死で、死後1週間ほど経過し、遺体には殴られた痕とみられる複数のあざがあったということです。
(2月13日の湖西警察署長の会見)
「浜名湖内において男性のご遺体が発見されました。ご遺体の身元は袋井市内に居住する17歳の少年と判明。被疑者は何らかの方法により被害者を溺水させ殺害したもの。少年等殺人等事件捜査本部を設置し、100人体制で捜査を始めました」
事件が発覚した2月9日、通報したのは、湖で釣りをしていた男性でした。現場は湖西市と浜松市にまたがる浜名湖で、男子高校生の遺体は湖西市にあるショッピングモールの裏手で、うつ伏せで浮いた状態で見つかったということです。
男子高校生が亡くなる1週間ほど前に会ったという知人は…
(男子高校生の知人)
「すごい元気で活発で誰にでも活発に話せるみたいな明るい子で、まさかという感じです」
Q、何か異変はあった?
「全くないですね。もう普通にいつも通りで、何一つとして変わってないし、まさか殺されるようなことになるとは、全く予想できないというか、もう思ってもなかった」
袋井市に住み、通信制の高校に通っていた少年。中学時代はバレーボール部に所属し、後輩の面倒見も良かったといいます。中学時代、同じバレーボール部に所属していた後輩は男子高校生について…
(男子高校生の中学時代の後輩)
「友達が多いのは聞きました」「フレンドリーで後輩とも仲良くしてくれる」「優しくて誰とでも仲良くするいい人」「(事件につながりそうなことは)ないです」
「(悩みは)聞いたことない」
(男子高校生の後輩)
「バレーボールの練習でバレーボールを教えてもらったりした」「ミスして落ち込んでいるとき励ましてくれたり周りを見て声をかけてくれる」
また、キックボクシングのジムに通っていたという男子高校生。真面目な性格で交友関係も広かったといいます。
(男子高校生の知人)
「いろんな話を聞いている限り、地元の友達もいれば、ボクシングの知り合いとか、仕事の話とか、そういうので色々とつながってたり」
Q、トラブルとか思い悩んでいる様子は?
「全くないですね、本当に人生よくも悪くも楽しそうだし。楽しそうに人生歩んでいて、やりたい事がちゃんとできているし、仕事とプライベートの両立をしていて」「有言実行するとうか、自分が思いたっていることを行動できるタイプなので、もう無理とか逃げ腰じゃないので、頑張ってるし、応援してあげたくなるようなタイプ。いい子、元気で話しやすい子だったので、17歳で早い死で、もう考えられない。かわいそうだと思うしかないです」
また、男子高校生のアルバイト先の関係者は、私たちの取材に対し「これまで急に休んだことはなく、本人から連絡がなかったことを不審に感じていた」と話しています。
男子高校生の身に一体何があったのか。これまで明らかになっている足取りを詳しく見ていきます。
まず、遺体が見つかった場所は、男子高校生が住む袋井市の自宅から約35キロ離れた湖西市新居町の浜名湖畔です。
男子高校生は2月4日の午後7時ごろに家族に「遊びに行く」と言って自宅を出た後、午後10時ごろ浜松市中央区の繁華街に居るところを知人が目撃。同年代くらいの男女数人で飲食をしていたということです。その後、浜松市中央区の友人宅のアパートに滞在していたことが確認されていて、その後、行方不明になったとみられています。
関係者によりますと、友人宅ではバイクを転倒させるトラブルが確認されていて、警察が事件との関連を捜査していました。
この、友人宅とみられるアパート近くの住民は、男子高校生が行方不明となる前の4日 夕方、外国語を話す若い女性らが複数人集まっていたのを目にしたといいます。
(付近の住民)
「4日の夜から5日の朝にかけて『怪しい人を見ませんでしたか?』と(警察に聞かれた)」「外国語をしゃべる女の子が8人、誰かを見送っているところだった」
そして、友人宅とみられる部屋には頻繁に若い男女が出入りしていて、騒音トラブルで警察が呼ばれたこともあったといいます。
(付近の住民)
「基本的に若い人、未成年だと思います。複数人いる。若い人も、その友達なのか複数人来ていたりして、時には中年の男性も来ていたり、どういう人が住んでるか見当がつかないくらいいろいろな人が来ていた」
このアパートでは19日も捜査員による鑑識作業が行われていましたが、20日 午後、警察は事件に関連する容疑者を逮捕したと発表しました。