日銀利上げ決定 静岡県での影響は?
日銀は24日開かれた政策金利決定会合で現在0.25%の政策金利を17年ぶりの水準となる0.5%に引き上げることを決めました。
私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか?
「政策金利である無担保コールレートの誘導目標をこれまでの0.25%程度から0.5%程度へと変更しました」
日銀は24日の会見で政策金利を0.25%から0.5%に引き上げると発表しました。政策金利の引き上げは2024年3月、マイナス金利政策の解除、続く2024年7月の0.25%への利上げに続くものです。
24日朝に開かれた鈴木知事と静岡県内の経営者との会合でも冒頭から話題に上りました。
(柴田久会長)
「この0.5という水準につきましては17年ぶりということで2007年、2008年リーマンショックの前の水準、ようやくデフレ経済から少し動き出したと感じる」
県経営者協会の会長でしずおかフィナンシャルグループの柴田久社長は今回の政策金利引き上げで経済に活力が生まれることを期待しています。
(柴田会長)
「0.25%上がって0.5%の政策金利は2007年2008年の水準、当時リーマンショック前で経済状況が良くなっていたとき、そこで金利を下げて経済が停滞してしまった印象がある。0.5%に上げて経済のダイナミズムて動き出す活力になる期待の方か大きい」
政策金利が上がることで私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか?
(女性)
「最近物価が高くてすべての食材が上がっているので景気が回復して生活の負担がちょっとでもなくなればいい」
(男性)
「預金する立場とすれば、利息がつくのはいいこと、少しインフレにもなっているので、利上げしてもらった方がいい」
静岡経済研究所の恒友仁専務理事は金利引き上げの家計への影響は、貯蓄や負債などの状況により世帯ごとに異なると言います。
(恒友専務理事)
「日銀の政策金利というのは市場の金利、いろいろありますけれど、その起点になる金利ですので、さまざまな金利が上がってきます、身近なところでは預金金利が上がり、変動金利型の住宅ローン金利が上がってくると言えますのでこれから住宅を買おうという人、買った人で変動型の住宅ローンで借りている人にとっては金利負担が増すとうことになる。家計によってプラスになる人、マイナスになる人は混在してくる」
一方、日銀が金利を調整する目的は物価の安定にあり、一般的には金利を上げると物価を下げる効果がありますが、恒友専務は今回、その効果は限定的ではないかと指摘します。
( 恒友専務理事)
「(今の)物価上昇は原材料高があり、燃料費が上がり、人件費も上がっている、加えて円安にかかっているということでさまざまな要因で物価が上がっているものですからきょう金利を上げたからと言ってすぐに効果が出るかというとそうではないかと思われますけど一定の物価上昇の歯止めになると思います」