“ビーンショック”の影響も「くつろぎの一杯」も値上げの波 来月からまた値上げ続々にため息…
わたしたちのくらしに値上げの波です。
9月の食品値上げは、5か月ぶりに1千品目を超え、家計への負担はまだまだ続きそうです。
そんな中消費者の「値上げ疲れ」が広がっています。
便利で簡単に食べられる冷凍食品に、まだまだ暑さが残るなか食べたいアイスクリーム。
実は、9月から値段が上がってしまいます!
札幌市内のスーパーです。
9月からも値上げが止まりません。
買い物客は頭を悩ませています
(買い物客)「いやー何もかも高いですよね」
(買い物客)「値上がり当たり前かなと思いますね」
(記者)「こちらのスーパーでは、どんな商品が値上がりしているのでしょうか」
例えばこちらの冷凍パスタは、約8%値上がりして税込み269円から291円に。
まだ残暑が厳しい夏に欠かせないアイスクリームにも、影響が。
このアイスクリームは129円から139円に、10円の値上がりですが、家計への影響は無視できません。
揚げ物などの料理には欠かせない小麦粉は?
「約10%アップの税抜き319円になります」
大幅な値上がりとなりました。
さらにメーカーも、続々と商品の値上げを発表しています。
UCC上島珈琲は、大型ペットボトル製品の価格が、20~30%程度、実質店頭価格が上昇する見込みと発表。
コーヒー豆の不作、いわゆる「ビーンショック」の影響での値上げだといいます
買い物客は?
(買い物客)「まとめ買いして冷凍して、無駄にならないように少量ずつ使う」
食品値上げの背景にあるのが、天候不順による原材料価格の高騰や、止まらない円安。
そして、最低賃金の引き上げなどによる、人件費の増加です。
調査会社によると、来月から食品1392品目が値上がりするということで、年度初めの4月以来5か月ぶりとなる、1千品目超えの値上げです
消費者の思いは?
(消費者)「全部において値上がりしているので、八百屋とか安く売ってるところを必死に探している」
もはや食品の値上げが日常になりつつあるなか、買い控えや安価な商品の購入など、消費者には「値上げ疲れ」が広がっているといいます。
店側はどんな工夫をしているのでしょうか?
(キテネ食品館 中塚誠代表)「例えば、3個でいくらとか4束でいくらというものを、バラで売れるものに関してはバラで売るということをやって、極力単価を上げないような努力をしている」
消費者の「値上げ疲れ」に、店側も様々な工夫で対応を続けています。
止まらない値上げの波。
いったいいつまで続くのか?
専門家に今後の見通しを聞きました
(帝国データバンク札幌支店情報部 吉原弘基部長)「今後の見通しとしましては、秋口にかけて、品目としてはピークを迎えるであるというふうに予測しております。この先ということでいいますと、かなり消費者の方も値上げ疲れという部分もありますので、引上げというよりかは容量を減らして価格を維持する、こういった流れがくるかと予測しております。」
くらしに欠かせない食品の止まらない値上げ。
くらしへの影響はもう少し続きそうです。