【我がマチのあったかグルメ#4】店は去年火事で全焼… 復活とげた稚内唯一のスープカレー屋!
北海道内各地の地元の味を紹介する「我がマチのあったかグルメ」。
きょうは体だけでなく心も温まりそうです。
2024年に火事で店が全焼した、稚内市で唯一のスープカレー専門店。
たくさんの人の支援で営業を再開した心温まるエピソードも交えて紹介します。
スパイスが効いたアツアツのスープに、道産食材がゴロゴロと入った自慢のスープカレー。
(蓑島カメラマン)「和風のダシとスパイスが互いを引き立て合っている。食べた瞬間から体も心も温まる」
提供しているのは、稚内市で唯一のスープカレー専門店です。
店主の松尾篤行さん。
札幌の名店で修業を積み、地元・稚内で14年前に店をオープンさせました。
お昼時にはこの味を求めて多くの客で賑わいます。
(客)「美味しいです。温まりますね」
(客)「美味しかったです。初めて食べました」
食べた人を虜にするのはこのスープ!
秘伝のスパイスに利尻昆布をはじめとした和風のダシを加え、店独自の味に仕上げているといいます。
(蓑島カメラマン)「普通のコンブとは違う?」
(プチGARAKU 松尾篤行さん)「違いますね、うまみが違います。ダシの部分にこだわって、稚内の客に馴染んでもらえる味にしています」
オープン以来順調に客足を伸ばし、人気店へと成長していきました。
しかし…
2024年2月、昼休憩の最中に突然火災が発生。
火はあっという間に店全体に燃え広がりました。
(プチGARAKU 松尾篤行さん)「母から「煙が出てるよ!」と。それで走って店に戻ったらもう燃えていたという感じ。何が起きたのかも分からなかったですし」
幸いけが人は出ませんでしたが、店舗も調理器具もすべて失いました。
途方に暮れる松尾さんに、友人の中野さんが営業再開を提案したといいます。
(プチGARAKU 松尾篤行さん)「クラウドファンディングで再開しませんか?と(話を)持ってきてくれたのが一番最初のきっかけ」
クラウドファンディングで50万円を目標に支援を呼びかけるとー
なんと270万円以上もの支援金が集まりました。
さらに松尾さんの支えになったのはー
(メッセージ)「復活の日が待ち遠しい!頑張れとくちゃん!」
(メッセージ)「家族みんながプチGARAKUのスープカレーが大好きです」
支援者から寄せられたメッセージの数々です。
(プチGARAKU 松尾篤行さん)「メッセージが次から次へと届いてくるんですけど。復活待ってます、再開待ってますとかそういうメッセージにすごく心打たれた」
再開を望む多くの声が松尾さんを奮い立たせ、火事からわずか半年で店を再開しました。
(客)「この1か月で2回目なので大好きです。よかったです。バージョンアップしてくれたので楽しみに待っていた」
(プチGARAKU 松尾篤行さん)「本当にたくさんの方に支えられて再開できた。奇跡という感じ。稚内市民に愛されるお店に末永く頑張っていきたい」
多くの人の思いやりで復活した最北のスープカレーは、これからも訪れた人たちの心と体を温め続けます。