だんだん消えゆく“自由研究”変わって人気の“体験イベント”その背景は…北海道夏休み今むかし
小学校の夏休みは中盤にさしかかり、気になるのは自由研究ですが…
北海道内では自由研究のない学校が増えていて、夏休みの過ごし方に変化が起きています。
夏の夜空を見ることができる天体望遠鏡に、電子レンジで作ることができるお寿司の消しゴム!
ひもを引っ張ることで上に登っていく人形など。
札幌市の文房具専門店では自由研究のコーナー設けられ、様々な商品が販売されています。
新たに登場したのが、砂状の蝋をビンに入れるだけで簡単に作ることができるサンドキャンドル。
(石黒記者)「私も実際に作ってみたいと思います」
自由研究のコーナーではワークショップも開催していて、実際に作ることができます。
4色の蝋を入れた後、上から押すことで模様を作り、最後に指で押し固めるだけ。
(石黒記者)「完成しました。作業としてはとても簡単ですが、どんなデザインにするか考えるところがとても楽しいです」
(大丸藤井セントラル 杉本あかりさん)「手ごろなものや手軽に簡単に体験できるものが人気がありますかね。今後学校での提出が任意になってきていますので、ご自宅でゆっくり楽しめるようなキットやグッズを多く取り扱いしていく予定です」
自由研究について市民は?
(札幌市民)「あった方が子どもたちのためになるのかなと。塾しかやってないね」
(札幌市民)「親としては手伝わなくていいから楽な気持ちもありますけど」
(記者)「自由研究やりたい?」
(小学1年生)「やってみたい」
自由研究は各学校に判断に任され、最近は実施しない学校が増えています。
背景について専門家は…
(札幌国際大学 安井政樹准教授)「多様な子どもがいて学力差もある、忙しさも違うという中で、一律でここまでやってきましょうというのは、ある家庭にとっては必要なんですが、ある家庭にとっては負担になってしまう」
自由研究がなくなり、時間に余裕できたことで体験型のイベントが賑わいを見せています。
中央水産試験場が実施した地びき網体験です。
海の生き物へ興味を持ってもらおうと、無料で開催され親子連れで賑わいました。
魚を捕まえた後はじっくりと観察。
子どもたちも興味津々です。
(記者)「自由研究がなくなってどうですか?」
(参加した保護者)「その分どこかに出かけたり、やらなきゃいけないという気持ちがなくなったので、思う存分夏休みを楽しく過ごさせようと」
(札幌国際大学 安井政樹准教授)「学校に自由研究を出さなくちゃいけないからやるのではなく、子どもたちには何か自分が知りたいことを追及する夏休みであってほしいなと思います」
自由研究がなくなりつつある中、長い夏休みの過ごし方が変わりつつあるようです。