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「バスしかない…」じょうてつバス 4月1日から路線廃止や減便 中央バスも減便 札幌市

2024年3月18日 16:09
「バスしかない…」じょうてつバス 4月1日から路線廃止や減便 中央バスも減便 札幌市

札幌市内の路線バスの廃止や減便が止まりません。

じょうてつバスは来月1日のダイヤ改正でさらに86本が減便となりますが、一部区間では路線の廃止でバス停も姿を消します。

札幌のじょうてつバス「豊平区役所前」停留所です。

豊平区の中の島駅を経由して南区の真駒内本町を結ぶ路線バスが運行しています。

(恩田記者)「真駒内本町と豊平区役所をつなぐこちらのバスが廃止となります。それに伴って豊平区役所前を含む4つのバス停も廃止となります」

来月1日からのダイヤ改正で、この路線は一部区間の廃止が決まりました。

廃止となるのは、豊平区役所前から平岸1条2丁目までの区間です。

今月31日の最終便で廃止となります。

来月1日から真駒内本町と中の島駅前間は運行を継続しますが、豊平区役所前など4か所の停留所は路線を走るバスがなくなるため廃止されます。

さらに南区ではー

(恩田記者)「中の沢のバス停です。これまでは真駒内駅から五輪通を通ってここに来ることができましたが、今後は南側を大きくまわったルートに変更になります」

南区の川沿1条1丁目を経由し、真駒内駅と中の沢を「最短距離」で結んでいた路線は、今月31日で廃止されます。

これに伴い、真駒内駅と東海大学前を結ぶ一部の便は中の沢まで路線を延長して対応しますが、川沿1条1丁目・1条3丁目・1条5丁目の停留所は経由しません。

これまで真駒内駅ー中の沢間の所要時間は20分でしたが、来月以降はおよそ30分かかることになります。

日中の時間帯、中の沢発のバス停では乗車する客はいませんでした。

それでも真駒内駅に近づいていくにつれて・・・

(恩田記者)「川沿1条5丁目です。こちらからも5人以上の乗客が乗り込みました。すでに20人以上バスに乗っていると思いますが、かなり利用者数は多いように感じます」

この路線バスを利用している乗客からは切実な声が聞かれました。

(利用者)「バスしかないんですよ、ここ。そのバスがなくなるってことは不便を通り越して困ります」

(利用者)「私、敬老パスだからね。私にとってはちょっと大変だけど、あとどうなんだろう。中の沢のほうに行くバス、あまりないからね」

停留所の前にあるラーメン店も路線の廃止に不安を隠せません。

(店長)「バスで降りた方がよくそのまま直接食べに来られるお客さまも多いので、バスが減便することによってそういうお客さまが遠のくのかなとか」

一方、北海道中央バスは来月1日から、札幌市内で平日に運行するおよそ230便を減便することを明らかにしています。

去年12月の307本に続く大幅な減便で、対象となる路線は今月下旬ごろにホームページや停留所に掲示される予定です。

慢性的な運転手不足に打つ手もないままバス路線は減っていく一方で、私たちの生活に大きく影響し始めています。

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