【独自】ファイターズドラフト指名選手を徹底解剖…1位・柴田獅子と新庄監督の“数奇な縁”
まずはドラフト1位、福岡大大濠高校の柴田獅子選手です。
190センチ近い長身から、最速149キロのストレートを投げ込むピッチングに…
打っては高校通算19本のホームランと、大谷翔平選手を彷彿とさせる投・打両面で大きな可能性を秘めた選手です。
(ドラフト1位指名 柴田獅子選手)「本当にファイターズに行きたかったので、選ばれた瞬間うれしかったです」
そんな柴田選手が生まれたのは、2006年の4月18日。
現役時代の新庄監督がお立ち台で異例の引退発表をした、まさに「劇的な日」でした。
(ディレクター)「最初に知ったときはどう思った?」
(ドラフト1位指名 柴田獅子選手)「えっ!?ってなりました、本当にビックリです。すごい縁というか、運命的だなと思いました」
(ファイターズ 新庄剛志監督)「運命を感じますね。皆さん覚えておいてください。柴田君は来年体をつくり、再来年レギュラー争い、もしくはレギュラーを獲るくらいの選手なので、しっかり覚えておいてください。7年後にメジャーリーグにいきます」
(ドラフト1位指名 柴田獅子選手)「今までにない選手になりたいと思う。野球を楽しみたいというのが自分の持ち味というか、自分の意志としてあるので、楽しそうなプレー・気楽なプレーで良い結果を出せるように。そういった部分を見ていただいて応援してもらえるとありがたいです」
(ドラフト2位指名 藤田琉生投手)「東海大相模高校の藤田琉生です。チャームポイントは身長です」
魅力の身長は、なんと198センチ!
ドラフト2位の藤田琉生投手は、高校生ナンバーワンの呼び声も高い超大型左腕です。
(ドラフト2位指名 藤田琉生投手)「小学校6年生が178センチくらいで、中学校3年生が188センチくらいですね。今は198センチですね」
(ファイターズ 栗山英樹CBO)「これだけ大きくて、左投げでボールを操れるピッチャーを見たことがないので本当に楽しみにしています」
藤田投手の両親は元バレーボールの選手。
実家には親譲りの「成長の証」が刻まれていました。
(ディレクター)「何年くらいつけている?」
(父・佳典さん)「6年前です。178センチだからまだ中学生くらいじゃないですか」
(父・佳典さん)「1番最近のが、正月に帰ってきて寮に戻る前に測った」
卒業文集にはすでに「夢はプロ野球選手」とハッキリ書かれていました。
(母・賢枝さん)「(文集を)もらってきた時はふーんって思っていたけれど、いま読み返すと、あーって」
(父・佳典さん)「感慨深いですよね。本人は本当にその時から意識していたんだろうなって」
(ドラフト2位指名 藤田琉生投手)「小学生のころからプロ野球選手への思いは強かったので、信じ続けた結果、最後に夢が叶った。もっと上に行けるように、チームが勝てる投球をしたい」
(ドラフト3位指名 浅利太門投手)「明治大学の浅利太門です。チャームポイントは首の長さです」
ドラフト3位は、浅利太門投手。
186センチの長身から投げ下ろす、150キロを超えるストレートが魅力の本格派右腕です。
その人生を変えたのは高校時代。
(ドラフト3位指名 浅利太門投手)「高校の監督がプロに行けると言ってくださったのが、自分がプロを目指すきっかけになった。プロを目指すなら全然今のままじゃ足りないし、練習量も足りないと言っていただいて、喜多先生がいなかったら今の自分はない」
出身の大阪・興国高校、喜多隆志監督は自身もロッテからドラフト1位指名を受けた、元プロ野球選手です。
(大阪・興国高校 喜多隆志監督)「指導者側としては、きっかけを与えることが仕事で、そのきっかけをつかむかどうかは本人次第なので、僕の経験があったからこそ、そのような言葉になったのだと思う。それが良いきっかけになって良かったなと思います」
恩師の思いも背負って、北海道の地で活躍を誓います。
(ドラフト3位指名 浅利太門投手)「エスコンフィールドで(ファイターズの二軍と)試合をして、やっぱり良い球場だなと思って。プロ野球選手になってプレーしたいなとその時から感じていて、本拠地としてできるということを光栄に思います」
(ドラフト6位指名 山城航太郎投手)「北海道といえばウニ・イクラ・カニ。いっぱい食うぞ~!法政大学の山城航太郎です。チャームポイントはサラサラヘアです」
続いて、ドラフト6位の山城航太郎投手。
ストレートは最速154キロを誇り、リリーフの即戦力として期待されています。
(ファイターズ 新庄剛志監督)「どこで投げたいの?」
(ドラフト6位指名 山城航太郎投手)「クローザーです!」
(ファイターズ 新庄剛志監督)「お!楽しみですねー。これは期待しています」
新庄監督も目を細める山城投手ですが、実は高校時代までは投手ではなく、おもに野手としてプレーしていました。
(ドラフト6位指名 山城航太郎投手)「投手をやりたかったけど、そこはチーム事情というか…高校は1人すごい選手がいて、舜平大が…。舜平大も獲った新人王というのは獲りたい」
繰り返し名前を挙げたのは、オリックスの山下舜平大投手。
高卒ドラフト1位でオリックスに入団し、2023年は開幕投手を務めて新人王も獲得。
すでにエース級の山下投手が高校の同級生にいたため、投手としては活躍できなかったのです。
(ドラフト6位指名 山城航太郎投手)「内に秘めていたのは、やっぱり悔しいというのがあった。この先につなげていかないといけない。自分は大学に進んで、この気持ちは絶対に忘れてはいけないなというのはあった」
その悔しさをバネに、投手として大学で成長を遂げた山城投手。
指名の瞬間、思わず涙がこみ上げます。
(ドラフト6位指名 山城航太郎投手)「(山下投手から)LINEがきました。『おめでとう』『エスコンめっちゃ良いやん』って言われた。もちろん投げ合いたいですね。投げ合うとなると、本当に久しぶりになるので、絶対に負けたくないという思いは強いです」
最後に紹介するのは、唯一のどさんこ選手!
育成2位で指名された、帯広農業高校の澁谷純希投手です。
最速147キロのストレートを武器に、夏の大会では1試合で22個もの三振を奪いました。
父親と3歳上の兄の影響で野球を始めた澁谷投手。
少年野球では小学3年生から先発ピッチャーを任され、4年生の頃にはチームの中心としてプレーしていました。
11月、小学生時代の少年野球チームを訪れた澁谷投手は、自慢のストレートを後輩たちに披露しました。
(子どもたち)「純希先輩、ファイターズ入団おめでとうございます。僕も純希先輩みたいになれるようにがんばります。応援してます」
(育成ドラフト2位指名 澁谷純希投手)「ありがとう」
物心ついたころからファンだったというファイターズで、プロ野球人生をスタートさせます。
(育成ドラフト2位指名 澁谷純希投手)「澁谷純希です。帯広出身のどさんこです。北海道のみなさん、応援よろしくお願いします」
未来が楽しみな選手が入団したファイターズ。
(ファイターズ 新庄剛志監督)「(2月の)国頭キャンプで目の前で見たい。そこでどういう選手かというのを楽しみにしている。俺が1軍に上がるんだという気持ちだけを持ってやってほしい」
これから先、彼らがエスコンフィールドでどんな活躍を見せてくれるのか。
今から楽しみでなりません。