北海道の警察署64から57へ 美唄署・池田署など…地元は不安「気軽に相談できるところが…」
北海道警察は6日の道議会で、道内の7つの警察署を隣接する署へ統合する計画を提案しました。
警察署の機能強化が狙いですが、対象となる自治体からは不安の声が上がっています。
(道警 岡田昭広 札幌市警察部長)「この度、警察署の機能強化に向けた再編整備計画案を策定しました」
6日の道議会で道警が提案したのは、道内の警察署の統合計画です。
小規模警察署を統合した上で駐在所は存続し、パトロールなどを強化する方針です。
計画によると、統合されるのは美唄署や池田署などの合わせて7つ。
そのうち、2026年4月を目途に6つの署が隣接する各警察署に統合されます。
そして残りの寿都署は、岩内署の庁舎建て替え後の2027年4月以降に統合するということです。
道警では4年前にも滝川署と砂川署などが統合され、今回で3度目。
今後64ある警察署が57に再編されます。
(道警 岡田昭広 札幌市警察部長)「統合される警察署は本署の分庁舎とする。運転免許証更新等の手続きや警察相談の受理に対応する窓口を設置し、住民サービスを維持する」
十勝の池田町です。
この場所にある池田警察署も今回の統合対象となりました。
これまで池田警察署は池田町・浦幌町・豊頃町の3町を管轄していましたが、今後は帯広警察署に統合され、一体を帯広警察署が管轄します。
ですが、この統合に自治体からは懸念がー
(池田町 安井美裕町長)「この地域では結果として、警察力が低下してしまうのではないかという懸念を抱いている」
こう話すのは池田町の安井町長です。
2024年5月、道警の担当者が役場を訪れたといいます。
(池田町 安井美裕町長)「小規模警察署で課題になっているところを、今回の組織の見直しによって効率的にし、さらに警察の機能を高めていくためであると説明を受けました」
池田署管内では2023年、25件の事件と12件の人身事故が発生しました。
道警によると、これまで署を統合した自治体では、人員増加により検挙率が上がり、事件・事故の発生などが減っているということですが、町民からは不安の声がー
(町民)「やっぱりすぐ対応となると地元にあったほうがいいのかなと思いますけどね」
(町民)「面識ある人もいるので、やっぱりそういう気軽に相談できることもこれからどうなるのかなっていうのもちょっと考えていますね」
変わりゆく道内の警察署。
道警は引き続き、対象となる自治体へ統合へ向けた説明などを実施していく予定です。