リユースにレンタル…お得な学生服に熱視線 背景に学生服の値上がりやアイテム数の増加 北海道
18日は公立高校の合格発表もあり、入学準備に忙しい時期ですが、経済的な負担が大きいのが“制服”です。
いま、中古の学生服を販売する店に問い合わせが相次いでいます。
札幌市豊平区にあるこちらの店には、使われなくなった学生服が持ち込まれ、格安で販売されています。
(さくらや札幌店 金指佳子さん)「寄付をしてくださったものをお手入れして、次の人にバトンタッチできるようにメンテナンスした商品が並んでいます」
卒業や成長などにより着なくなった制服を店頭に置かれたボックスで回収し、洗濯や修繕をしたあとお店で販売しています。
(さくらや札幌店 金指佳子さん)「これは3300円ですね」
値段は定価の3割ほどです。
原材料費の高騰などで新品の学生服は値上がりが続いていて、いま中古の学生服が注目されています。
今月に入り来店の予約が急増しているといいます。
とくに最近の学生服は選択肢が多く、買い揃えなくてはならないアイテムも増える一方です。
(さくらや札幌店 金指佳子さん)「セーターやベストは色が何パターンもあるので、全部揃えようとなると大変な負担になるので、リユースで探している方も多い」
多様性やファッション性からセーターやベストの色の種類が増えていて、春先だけでなく入学してから追加で購入する人もいるといいます。
さらに、スカートや学校指定のコートは「春夏用」と「秋冬用」で分かれているため、2着購入する必要があり、身に着けるものだけでもどんどん費用がかさみます。
(さくらや札幌店 金指佳子さん)「(制服を)全部を揃えていたらすごい負担になるけど、ここはリユースを使うとか消費者の方もうまいこと取り入れて、私たちとしても次の人に使ってほしいというお母さまたちの思いをバトンタッチしていけるので、リユースという選択肢をいれていただければなと思っています」
一方、帯広市ではより学生の成長に合わせられるサービスが人気です。
こちらのレンタル専門店では中学生の制服を貸し出していて、利用者は3年間で何度でも制服のサイズを交換することができます。
(利用者)「男の子なので身長が変わっちゃうので何回も交換に来ています。助かっています」
(利用者)「学生服は高価ですしなかなか買うのは」
帯広でとくにこのレンタルサービスが重宝されるのには、十勝ならではの“伝統”がありました。
(ぎゃくし 瘧師博一さん)「よく中学生を見てみると、ほとんどの人が学校に行くのにジャージー登校をしているんですよね。年に10回くらいしか着ない。あまり着ないということと成長期というのが掛け合わさって、レンタルと相性がよかったのかなと」
経済的な負担が大きくのしかかる学生服。
事情に合わせた多様なサービスが始まっています。