トランプ大統領就任は遠くの国の話…ではない!北海道に与える「これだけの身近な影響」
(トランプ新大統領)「みなさんはアメリカの黄金時代の幕開けを目撃しているということになる」
日本時間のきょう(2025年1月21日)午前2時すぎに宣誓し、第47代大統領に就任したトランプ氏。
気候変動やエネルギー対策などで大転換を図る方針を示すなど、早速政権の生まれ変わりをアピールしました。
トランプ新大統領の就任に北海道内からはー
(10代男性)「トランプ大統領はいろいろな国にケンカを売るイメージがあるのでそこが心配です」
(80代男性)「物価の上昇や生活の改善がどのように日本の政治に影響してくるのかは心配」
(20代女性)「世間をにぎわせている方でこれで日本との関係性がよくなってくれればいいなって」
根室市の古林貞夫さん。
北方領土の国後島出身です。
心待ちにしている北方領土への墓参の再開。
そのためにもロシアとウクライナの停戦は不可欠だと言います。
(古林貞夫さん)「できればトランプ大統領に半年で停戦ができるように頑張ってもらって。(北方領土への)墓参やビザなし交流が出来なくなって、わたしたちは高齢ですから少なくとも墓参だけは再開してもらって、洋上慰霊はしていますが自分の生まれた島で手を合わたい」
先行きが不透明なアメリカ外交。
専門家は、今後の米中の関係によっては道内の観光業への影響も大きくなると指摘します。
(北海学園大学 若月秀和教授)「北海道経済は中国と結びつきがありますよね、いわゆるインバウンドですよね。あるいは北海道の海産物も中国などアジアのお得意様。そういう意味では北海道の経済を考えると、中国の経済の活気が間接的にいい影響を与える」
道東・白糠町の牧場です。
乳牛の餌に使われているトウモロコシや肥料は海外産。
酪農家の井深さんは、高騰する輸入品の価格が安くなってほしいとトランプ新大統領に期待を寄せています。
(伊深牧場 伊深祐樹さん)「ウクライナとロシアの戦争を止めるとトランプ大統領は言っているので、戦争が早く終わってくれれば餌代や肥料代がもとの値段に戻るのではないかなと思っています」
金融の専門家は、トランプ新大統領が検討している関税の引き上げで円安が進み、北海道経済に与える影響も大きいと指摘します。
(アイ・パートナーズ・フィナンシャル 太田泰斗さん)「円安が続いていくことで海外からの観光客はまだまだ流入が期待できるので、観光業にとってはプラス。輸入品目の値上げや原材料高でスーパーの一部品目が値上げすることが予想されるので、わたしたちの生活に負の影響が出てくる可能性がある」
過激な発言と大胆な政策が持ち味のトランプ新大統領。
わたしたちの暮らしにどのように影響するのか、今後も注視していく必要がありそうです。