富裕層向けホテルが続々 最上級ブランド「パークハイアット」に「インターコンチ」 札幌に商機
札幌市中央区大通西4丁目にある「道銀ビルディング」などの跡地に建設予定の複合ビルです。
高さおよそ185メートル・地上36階・地下3階建てで、建物内には緑豊かな吹き抜けのエントランスが設けられます。
地上5階部分には大通公園を一望できる「屋外テラス」も。
大通地区ではもっとも高いビルとなります。
その上層階に、アメリカのホテル大手・ハイアットグループが、最上級ホテルブランド「パークハイアット」を2029年に開業すると発表しました。
(日本ハイアット 坂村政彦社長)「非日常体験を提供するスパやプール、大通公園を望む素晴らしい眺望、洗練されたラグジュアリー空間。この札幌の地で提供していきたいと考えております」
ハイアットグループは世界76か国で1300軒以上の宿泊施設を運営しています。
30ほどのランクに分けられ、その中でも「パーク」は最上級の位置づけです。
道内では倶知安町のニセコエリアに「パークハイアット ニセコ HANAZONO」が2020年に開業しました。
「パーク」と名の付くハイアットグループのホテルは、国内では東京・京都・ニセコに続く4軒目です。
また、札幌中心部では北1条西5丁目の再開発ビルでも、「パーク」に次ぐハイアットグループの高級ブランドのホテルが2026年に開業します。
(札幌市民)「建ったとしたらちょっと見に行きたいなというのはあります。地元の人が行く場所がなくなりそう」
(観光客)「選択肢が増えるのはありがたいことかなと思うが、いわゆるインバウンド外国人を狙ったということで、安価に泊まれなくなるのは日本人としては複雑」
札幌中心部ではほかにも、札幌駅南口の再開発ビルにはアメリカの大手、マリオット・インターナショナル。
中島公園の近くにはイギリスの大手・インターコンチネンタルホテルズグループがそれぞれ高級ブランドのホテルを開業予定で、富裕層向けの外資系ホテルが続々と誕生します。
専門家はこうしたホテル進出はまだ続くと指摘します。
(ホテル評論家 滝沢信秋さん)「外資系ホテルの進出が、東京では飽和状態でほぼほぼ出尽くした。札幌はまだまだ少ないので、これからのマーケットは相当見込めるんじゃないか」
高級ホテルの進出は、札幌で長年課題となってきた富裕層向けのホテル不足解消にも期待されていて、道内の観光振興にも一役買いそうです。