札幌55年ぶり10℃超え「もう春が来た!」道内記録的暖かさをスケッチ
(岡崎アナウンサー)「55年ぶりに10度を超えました」
北海道内各地では4月並みの陽気となり、札幌では午後5時までに最高気温が10.1度まであがりました。
2月中旬としては55年ぶりの記録的な暖かさに、町ゆく人も上着を脱いで歩く姿がみられました。
一方、この陽気で雪解けが進み、道路はガタガタ・ぐちゃぐちゃに。
車は高くしぶきをあげて走行していました。
(市民)「もう必死!足も悪いし」
(市民)「もう春が来たって感じです。靴を間違えました…」
(タクシー運転手)「泥はねしないように気を付けるだけですね」
およそ30基の氷像が並ぶ冬の風物詩・千歳市の氷濤まつりも、この暖かさで影響が出ています。
(支笏湖まつり実行委員会 小林典幸さん)「いまは氷像の中からご覧いただくものは入口を閉鎖して、高いところにも一般の方をあげないようにしています」
千歳市では最高気温が9.7度まであがり、2月として観測史上最高となりました。
この影響で一部氷像への立ち入りが禁止され、まつりを一望できる展望台も閉鎖されています。
(札幌からの観光客)「残念です。中に入って写真を撮りたかった」
道南の函館では地面に雪はほとんど見られません。
函館では午後5時現在で最高気温が10.7度まであがり、4月上旬並みの気温となりました。
雪解けが進んだ道内、雪による事故もー
留萌市錦町3丁目で午前11時すぎ、近くの住民が倒れている89歳の男性を見つけ、消防に通報しました。
(近所の人)「雪をスコップでおとしていて、雪がゆるいから仰向けに落ちて、脳震とうのような形だったのかな」
男性は後頭部から出血するけがをし、病院へ搬送されたあと意識不明の重体となっているということです。
警察によりますと、倒れていた男性の近くには雪下ろし用のスコップがあったということです。
春を思わせる陽気となった13日の道内。
季節外れの暖かさは14日まで続く見込みで、屋根からの落雪や雪下ろしによる事故や道路の冠水・雪崩などに注意が必要です。