2023ニュース総決算 動物出没や珍事件… カメラがとらえた「新潟の1年」(後編)《新潟》
2023ニュース総決算。カメラがとらえた「新潟の1年」の後編です。動物の出没や、長い歴史に幕を下ろす動きなど様々な出来事がありました。
クマ被害が多発
2023年は、クマによる被害が多発しました。南魚沼市に住む男性は9月、体長1メートル40センチほどのクマに襲われました。顔や腕をひっかかれ手術は4時間を超えました。
被害にあった男性
「“ほうれい線”みたいに残っているんだけど、これらはクマにかまれた痕。目が残っている耳が残っている。みんな機能しているというのは本当にラッキー」
米寿のお祝い?
同じ9月、関川村では民家にクマが侵入。脱衣所に2時間ほど籠城しました。
住人の男性
Qここに昭和10年9月17日生まれと書いてありますが?
「それは私の誕生日です」
クマがやって来たのは9月16日。住人の88歳、“米寿”の誕生日を迎える前日だったのです。
男性
「お祝いに来てくれたと思うんですよ(笑)クマが」
意外な場所に2頭あらわれる
意外な場所に現れたのは。周囲を警戒するかのようにキョロキョロ。タヌキです。もう1頭も顔を出しました。ここは県庁の中庭。職員によると、庁舎の隣にある“県庁の森”には30年以上前からタヌキが住みついているといいます。
神社に小さな動物が
南魚沼市の神社には可愛らしい小さな動物が。
「テンだ、テン」
イタチ科のテンです。もともと人里に近いところにいる動物で民家などに巣をつくることも珍しくないといいます。
珍事件
動物にまつわる珍事件も。ニワトリの一種「チャボ」です。
リポート
「このチャボが身代わりとなって入ってきたチャボです」
長岡市の悠久山小動物園では、職員が1羽のチャボが死んでいるのを発見。当時、鳥インフルエンザが流行していたため、大事になるのを恐れて、知人から別のチャボを借りて入れ替えたといいます。入れ替えられたチャボは、長岡市が正式に譲り受けました。
はしご酒も便利に?
新潟市の中心部ではことし、大きく変わったことが。
街の人
「いや、近いですよ」
子ども
「早かった!」
3月、JR新潟駅の南北をつなぐ通路が開通。南口と万代口を、階段を使わずに行き来できるようになったのです。
職場が駅南エリアの人
「職場が‟けやき通り側” 駅南側なので、けやき通り側で飲むことはあるんですけど、利便性とか考えると、どうしても駅南側に偏っていた、通れるようになると万代口という選択肢も増えるのかなと思います」
これで、“はしご酒”も便利に?
半世紀の歴史 幕を閉じることに
一方、衰退を止められなかったのが地下街「西堀ローサ」です。運営会社は新潟市から借り入れている9億円の返済が困難だとして再来年の10月までに解散することを決めました。およそ半世紀にわたり続いた西堀ローサは幕を閉じることに。テナントについては再来年の3月末までに退店するよう求めています。
テナントの店長
「これから移転先を探したりするのも営業しながらなので、大変だなと」
若者
「残念ですね、それはちょっと…」
「せっかくいい場所なのにもっと有効活用できないのかなと」
需要低迷で
こちらも惜しむ声が上がりました。「良寛牛乳」などで知られる出雲崎町の「良寛」が破産を申請。牛乳の需要の低迷などで長年赤字が続いていたといいます。
町民
「私は子供の頃からあったので、なくなるのはさみしいですね」
珍しい現象
ことしは、珍しい現象も多くみられました。3月、佐渡市の海岸に打ち上げられていたのは、大量のホタルイカです。「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる現象で産卵のため浅瀬にやってきた後、力尽き、一斉に打ち上げられたとみられています。
イワシも
こちらはイワシ。糸魚川市の海岸に打ち上げられ砂浜は一面銀色に。
地元の人
「私ね 80年住んでいますけれど、(これまでに)ないですね、初めてです。」
美しい新潟の景色
美しい四季折々の景色は私たちの心を和ませてくれました。上越市の高田城址公園では、観測史上最速でサクラが満開に。魚沼市の福山峠で咲き誇っていたのは雪の上に咲く「雪上桜」です。
女性2人
「すごくきれいでした。ほんとにこんな世界があるんだって思いましたもの」
夜空に大輪の花
親子
「こういうイベントがなくなっていたんで、この子たちも、ことしはいい夏休みになった」
コロナ禍が明け、日常が戻ってきた この1年。2024年も喜びに満ちた一年となりますように。
2023年12月21日「夕方ワイド新潟一番」放送より