県内で相次ぐ冬山の遭難事故 安全に救助する方法は 消防による救助訓練 《新潟》
バックカントリーやコース外の滑走で遭難事故が相次ぐなか、湯沢町で消防による冬山の救助訓練が行われました。
地元の消防などが参加した今回の救助訓練。山岳医療の分野で活躍する大城和恵医師が指導しました。
〈山岳医療救助機構 大城和恵医師〉
「雪崩に埋没したところ仲間を助けるという状況になります、いいですかね」
《訓練》
「足を反対にしよう…そっち頭で」
雪崩によって雪に埋まった人を掘り出すなど様々な想定で訓練を行います。
ことしに入り、県内では冬山での遭難が相次いでいます。2月11日には湯沢町のスキー場でスノーボーダー4人がコース外で遭難。
さらに魚沼市の守門岳でも…
〈救助隊員〉
「これかぶって、ばんざいして」
スノーボードをしようと登山をしていた男性が滑り落ちて遭難しました。
いずれも救助されましたが、警察によると、県内ではことし遭難による救助要請が15件・22人から寄せられています。
〈参加者〉
「冬山で起こる低体温やあらゆる症状に対しての適切な処置を詳しく学ぶことができたのですごく勉強になりました」
〈山岳医療救助機構 大城和恵代表〉
「助けを呼ぶ側も命をつないで待っていてほしい。救助隊だけが命を助けるわけではないので、救助隊が到着したときに生きて待っていてもらわないといけない。ですから命をつなぐような装備を持ったり知識を持って登山者も行ってもらえれば救助隊もどんどんスキルを上げて皆さんを助けに行こうと思っています」
大城医師は防寒対策を徹底し、無理のないスケジュールで冬山に入ってほしいと呼びかけています。