JAがことしの新米の販売方針などを卸売業者などに伝える「新潟米懇談会」が開かれ、販売価格の上昇が見込まれると報告しました。一方で全国的なコメ不足についてJAは「新米が出回れば一定程度、落ち着く」と説明しています。

「新潟米懇談会」はことしの県産米の販売方針などを伝えるためJAが開いていて、卸売業者など約50人が参加しました。

〈JAの担当者〉
「（令和）6年産は全国的な米価上昇が見込まれています。この価格は他の食品と比べ、決して高いものではないことを消費者にご理解いただけますよう情報発信をおこなってまいりたいと考えています」

卸売業者に対しての新米の販売価格について、JAは、生産コストが上がっていることなどから「上昇が見込まれている」と報告しました。

一方、去年の不作やインバウンド需要の増加、さらに地震や台風に備えた買いだめの動きが出たことで、全国的にコメが品薄になっています。

いわゆる“令和の米騒動”については。

〈JAの担当者〉
「コメ不足の状況ではあるが、新米がある程度出回れば一定程度落ち着くと考えている」

JAの担当者はことしの県内の作柄予測が平年並みとなっていることに触れ、新米が本格的に出回れば品薄状態は解消する見込みと説明しました。

〈JA全農にいがた　伊藤能徳会長〉
「これから新潟や北陸、コメどころの東北や北海道で順次集荷が入りますので、安心してもう少し待っていただければコメは店頭に並ぶと思います」

まもなく迎える新米の季節。コメ不足の解消につながるのでしょうか。