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10月5日が誕生日 横田めぐみさん 当時13歳の少女は60歳に 母・早紀江さんが切実な思い訴え 《新潟》

2024年10月3日 19:14
10月5日が誕生日 横田めぐみさん 当時13歳の少女は60歳に 母・早紀江さんが切実な思い訴え 《新潟》

1977年、新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん。
当時13歳だった少女は10月5日、60歳の誕生日を迎えます。拉致から47年…母親の早紀江さんが会見を開き、切実な思いを訴えました。

突如、13歳で目の前から姿を消した最愛の娘。

〈横田早紀江さん〉
「めぐみちゃんの姿はどうですかとかいろいろ聞かれますけど辛いだけなんです。我々はしぼり出すような思いで訴えてきて」

横田めぐみさん。1977年11月15日、新潟市の寄居中学校からの下校途中北朝鮮の工作員に拉致されました。

失踪から20年後、突如明らかになった北朝鮮による拉致の疑い。
救出のための署名活動は新潟市の古町で始まりました。

その年の10月5日。めぐみさん33歳の誕生日です。
いつも冗談を言って笑わせてくれる娘は家族を明かく照らす太陽のような存在でした。

〈横田早紀江さん〉
「このまま持って行ってあげたい。なんとかほんとに早く帰って、 みんなでいただけるようにお祈りしています」

〈横田滋さん〉
「一日も早くこういうのをめぐ みが食べる日が来るのを願ってます。食べさせてやりたいですよ」

拉致から47年。13歳だった少女は10月5日、60歳の誕生日を迎えます。

〈横田早紀江さん〉
「(昔は)ケーキも買ってましたけどもうむなしい、そういうことをすること自体が何とも言えないむなしさ。そんなことしている場合じゃない闘わなきゃいけないという思いの方が強い」

2002年以降、拉致被害者の帰国はひとりも実現していません。
当時、横田さん家族が開いた会見。

そこにはこの人の姿もありました。日本の新たなかじ取り役に就いた石破首相。

〈石破首相〉
「拉致問題は私どもの内閣の最重要課題であります。すべての拉致被害者の方々の一日も早い帰国を実現すべく強い決意をもって取り組んでまいります」

歴代の首相が何度も繰り返してきた「拉致問題は最重要課題」という言葉。

〈横田早紀江さん〉
「(歴代の首相は)必ず頑張りますからとみんな同じことを言うが岸田首相も期待していたらふわっと消えるようにいなくなってどうやってこんな辞めちゃうんだろうなと思うくらい不思議」

過ぎ去ったあまり長い年月。
父親の滋さんは2020年、87歳で亡くなりました。

その年齢にひとつ年を重ね88歳になった早紀江さん。

〈横田早紀江さん〉
「めぐみちゃんは元気だと思うようにしなければ動けない。元気で帰ってくるんだと日本が取り返してくれるんだという思いで皆さんに訴えているのでとにかく最後まで元気で生きていてくださいっていう言葉だけです」

尽きることのない娘への思いが母の心を支えています。

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