国内でも感染相次ぐ「はしか」 新型コロナより強い感染力 どんな症状? 対策方法は? 《新潟》
いま、世界的に流行している「はしか」。
日本国内でも東京や大阪などで感染が相次いで明らかになっています。
新型コロナよりも強いといわれている感染力・・・。その対策方法を医師に聞きました。
これまでに国内でも相次いで感染が確認されている「はしか」。
命にかかわることもあるといいます。
感染するとどのような症状が現れるのでしょうか。
新潟市内の医師に聞いてみると・・・。
【菜の花こどもクリニック 小松原孝夫院長】
「高熱ですとか、かぜ症状、鼻水せき、などに始まり、その後数日たってもう一度高い熱が出たと同時に発疹などが出るというのが特徴的な疾患」
小松原医師によると、初期症状はインフルエンザなどに似ていて、4日ほど経つと発疹が現れるといいます。
重症化すると脳炎を引き起こし1000人に1人が死亡するおそれもあります。
気をつけなければいけないのがその感染力の強さだといいます。
【菜の花こどもクリニック 小松原孝夫院長】
「新型コロナウイルスもかなり感染力は強いというふうに言われていますが、ましんに関してはそれに比べても更に強い感染力があるというふうに言われている」
「手洗い、うがい、マスクなど、とても重要ではありますけれども、それだけではなかなか難しいかと思いますので、それに加えてワクチン接種というところで抗体をつけていただくことが必要と思います」
感染を防ぐために重要とされている予防接種。
厚生労働省は「2回のワクチン接種」を呼びかけています。
こちらの病院では予防接種を受けに来た親子がいました。
現在は「定期接種」として就学前に2回、公費で接種することができますが、世代によって接種機会が異なるといいます。
まちの人にワクチンの接種歴を聞いてみると・・・。
<まちの人は>
「ワクチンは注射も何も1回もしていない」
「私ですか、、ちょっと母に聞かないとわからないですね」
「産後すぐ打ちましたね1回打ちました。今はまだ都会の方だけかなって思っちゃっているんですけど、この辺でも流行りだしたってなると怖い、小さい子は特に」
小松原医師によると、自分の接種歴がわからない場合は抗体検査を受けて免疫の状態を確認することができるということです。
「はしか」について確認します。
ウイルス性の感染症で非常に強い感染力を持ちます。
免疫のない人が感染するとほぼ100%発症するということです。
症状は、感染から10日ほど経つと発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が出ます。その数日後には39度以上の高熱や発疹が出てくるということです。
さらに、肺炎や脳炎のリスクもあり、1000人に1人の割合で死亡するおそれがあるとも言われています。
予防には予防接種が最も有効で、現在、1歳の時と小学校入学前のタイミングの2回の定期接種が行われています。
一方で、世代によって接種状況が異なるので注意が必要です。
厚労省によると2000年4月以降に生まれた23歳以下の人は定期接種として2回のワクチン接種を受ける機会があった世代。
しかし、それより前に生まれた23歳から51歳の人は自ら進んで接種しない限りは1回。
51歳以上だと打っていない可能性もあるといいます。
厚労省は2回のワクチン接種を呼びかけています。自分が何回接種したか確認する必要があります。